PDF ファイルは、Prinergy ワークフローの入力ファイルとして使用できます。これらの PDF は、以下の複数のソースから作成できます。
- InDesign、QuarkXPress、Illustrator、Photoshop などの作成ソフトウェアから直接保存されたソース
- 多くの作成ソフトウェアから Acrobat によって PostScript ファイルを抽出して作成されたソース
- PDF 作成ツールまたは Kodak Prepare ソフトウェアなどのパッケージ ソフトで作成されたソース
PDF または PostScript とは
ファイルを PDF ファイルで保存する場合、ファイルの作成に使用するソフトウェアおよび機能によって、結果はさまざまなものとなります。
注: Prinergy Workshop がインストールされている場合、システムで「Acrobat Distiller」フォルダに設定ファイルが作成されます。 その中の 1 つは、ページとシート マークの PostScript ファイルを抽出して、面付けされていない PDF マーク ファイルの作成に使用する Acrobat Distiller の推奨設定です。
分版された PostScript
分版されたファイルのオーバープリントおよび色分解の設定は、変更できません。コンポジット ファイルの場合は、カラー マネジメントやトラップを実行できます。
Prinergy では入力としてコンポジット PS/PDF を推奨していますが、分版されたファイルを入力として使用することもできます。
追加属性
PDF 1.4 での透明機能:Prinergy はデジタル マスタの透明オブジェクトをサポートします。
PDF 1.5 レイヤー:Prinergy はレイヤー化された入力ファイルをサポートします。レイヤー PDF バージョニング(LPV)ジョブの場合、PDF 入力ファイルのレイヤーを保持できます。バージョニング ジョブでない場合、Prinergy ではリファイン プロセスで表示レイヤーを自動的に 1 つのレイヤーに結合します。
PDF 1.5 16-bit 画像:Prinergy はデジタル マスタの 16-bit 画像をサポートしていません。ただし、ファイルを PDF 1.3 に変換しなくても、16-bit 画像はリファイン時に 8-bit 画像に変換されます。
PDF 1.6 OpenType フォントと 3D 注釈:現在 Prinergy ではデジタル マスタの OpenType フォントをサポートしていません。この種類のオブジェクトを持つファイルはほとんど使用されません。一般的なデスクトップ アプリケーションを使用して、これらのオブジェクトを作成するのは困難です。Prinergy でこれらのオブジェクトを処理する場合は、ファイルは PDF 1.3 に変換されます。PDF 1.3 に変換すると、ファイルの透明オブジェクトがフラット化されることにも注意してください。
分版できないブレンド モードおよびホワイトを保持しないブレンド モード:分版できないブレンド モード(色相、彩度、カラー、光度)、およびホワイトを保持しないブレンド モード(差分および排他)は以下の場合サポートしていません。
- Vector output JTP(分版出力の作成時は使用しない)
- Prepress Portal Smart Review プルーフィング
分版できないブレンド モードおよびホワイトを保持しないブレンド モードを使用するこれらのファイルは、以下の場合はエラーとなります。
- Separation Viewer で分版するとき
- PDF Trapper でトラップするとき
- 分版されたベクターで出力するとき
- プルーフィング モードで Proofing JTP を使用しない場合に Prepress Portal Smart Review でプルーフするとき