ジョブ ファインダで、2 つの Prinergy システム間でジョブやプリジョブを移動するには、ファイル > リモート サーバーからジョブを移動機能を使用します。ジョブまたはプリジョブを移動すると、ジョブ ファイルはジョブのホーム サーバーに残ります。以前のバージョンでは、ジョブやプリジョブを別のサーバーに移動するにはエクスポート以外の方法はありませんでした。
この機能は、次のような場合に便利です。
- サーバーのアップグレード:Prinergy システムをアップグレードする場合、事前にすべてのジョブをシステム外に移動できます。
- プロダクション環境の最大活用 - Prinergy システム間でジョブを移動して、処理の負荷を分散させることができます。たとえば、あるプライマリ サーバーで実行されているジョブ数が 20 である一方、別のプライマリ サーバーではわずか 5 つのジョブしか実行されていない場合、一部のジョブを移動することによってスループットを向上させることができます。
2 つの Prinergy システム間でジョブおよびプリジョブを移動する手順については、「リモート サーバーからのジョブの移動」を参照してください。
制限
ジョブまたはプリジョブを別の Prinergy システムに移動する場合、次の制限事項があることを確認してください。
- ジョブ フォルダ:ジョブ ファイルはソース サーバー上に残ります。
- プロセス テンプレート:カスタム プロセス テンプレートを使用してファイルを処理するホット フォルダがジョブに含まれている場合、移動先の Prinergy システム上のプロセス テンプレートは、移動元の Prinergy システム上のプロセス テンプレートと設定が同じであると想定されます。
- カスタム フィールド:移動するジョブにカスタム フィールドの情報が含まれる場合、そのカスタム フィールドは移動先の Prinergy システム上のジョブでも使用できます。
- ルール ベースの自動処理(RBA):移動するジョブに、ジョブ内で有効なルール セットが含まれている場合、そのルール セットは移動元の Prinergy システムからコピーされ、移動先の Prinergy システムのジョブ内でも有効化されます。ただし、ジョブの移動時にルールが実行される場合、その実行は完全に停止します。
必要条件
ジョブまたはプリジョブを別の Prinergy システムに移動する場合、次の必要条件があることを確認してください。
- 移動元および移動先の Prinergy システムで実行されている Prinergy のバージョンが両者同じであること。
- 移動対象のジョブまたはプリジョブが、移動時に使用中でないこと。
- ジョブを完全にも部分的にもパージしないこと。
- 移動先の Prinergy システムに、移動するジョブと同じ名前のジョブが存在していないこと。
- カスタム プロセス テンプレートを使用してファイルを処理するホット フォルダが、ジョブに含まれていないこと。ただし、そのカスタム プレートが移動先の Prinergy システムに既に存在している場合を除きます。
- ターゲット サーバー(ジョブの移動元サーバー)が、デスティネーション サーバーのジョブ ホームに設定されている必要があります。手順:
- プライマリ サーバーでPrinergy Administrator > Tools > Files Sharesの順に開きます。
- Network File Shares Configurationで、Addをクリックします。
- Choose New Shareボックスにサーバー名(または ID)と、共有するジョブ
ホーム(AraxiVolume_ServerName_J)を入力します。
- 新しい共有ホストがFile Shares(左側)に追加されたら、カーソルを移動して選択し、右側のShare can be used for job homeチェックボックスをオンにします。