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印刷用プレートをイメージングして印刷機にかけても、印刷機で目的の色味が再現されない場合、別の ColorFlow カーブ チャンネルを使用して、1 つまたは複数の色版のプレートを再作成する必要がある場合があります。割り当てられた ColorFlow カーブ チャンネルのトーンを調節することもできます。こうした調節は、[プロセスの開始]ダイアログ ボックスでオンザフライで行われ、ColorFlow キャリブレーション カーブには付加されますが、ColorFlow カラーストアには影響しません。

たとえば、メタリック スポット カラーなど、デフォルトのキャリブレーション カーブを使用できないスポット カラーがある場合は、カスタム ColorFlow カーブ チャンネルの適用が必要になることがあります。このような場合に、ColorFlow でメタリック用のカスタム カーブ チャンネルを定義できます。ジョブを実行する際、選択したスポット カラー版をこの(または別の)カーブ チャンネルに割り当てることができます。

印刷機の機械的な問題や、印刷機のインキや水の調整によって生じる平板印刷上の問題などによって、トーン調整が必要となる場合があります。または、単に顧客がカラーの変更を求める場合もあります。一般的な解決法は、調整したキャリブレーション カーブを使用して複数のプレートを再作成することです。

注意:これは、プレートの再作成機能とは異なります。プレートの再作成の主な目的は、摩耗または破損したプレートを再作成するために、同じプレート ID を持つ同一のプレートを作成することで、元のプレートの出力に使用した同じ設定と出力デバイスが使用されます。トーン調整機能は、設定が異なるプレートを作成する必要がある場合に使用します。

  1. Workshop で最終出力プロセスを開始します。
  2. プロセスの開始ダイアログ ボックスで、トーン制御ボタンをクリックします。
    トーン制御ダイアログ ボックスが開きます。ここには、出力を選択しているジョブの面の色版に関する情報が自動で入力されています。
  3. 色版リストから、設定を編集する最初の色版を選択します。
    カーブ チャンネルリストには、選択した色版に割り当てられている ColorFlow カーブ チャンネルが表示されます。
  4. カーブ チャンネルリストから、必要に応じて別のカーブ チャンネルを選択します。
    選択したカーブ チャンネルの詳細は、カーブの調整セクションに値とスライダの位置で表示されます。
  5. カーブの調整セクションで、スライダをドラッグして設定を調整します。スライダの下のボックスに値を入力することもできます。調整では以下を制御できます。
    •  中間調(50%)は、諧調範囲全体への影響を制御します。クォータートーン3/4 トーンハイライト、およびシャドウの各ポイントは、中間調コントロールの値に基づいて調整されます。
    • クォータートーン(25%)は、諧調範囲のハイライトから中間調への影響を制御します。ハイライトポイントは、クォータートーンコントロールの値に基づいて調整されます。
    • 3/4 トーン(75%)は、諧調範囲の中間調からシャドウへの影響を制御します。シャドウポイントは、3/4 トーンコントロールの値に基づいて調整されます。
    • ハイライト(10%)およびシャドウ(90%)の各コントロールは最も局所的であり、他の調整ポイントに対して影響しません。
    • 最小ドット(value%)は、カーブがバンプを使用するフレキソ カーブとして定義されている場合にも表示されます。表示される値は、最小のX値として定義された任意の値ですが、一般的にこの値は0.4%です。
    •  リセットをクリックすると、トーン調整値は 0.0 に、スライダは中間点に戻ります。
  6. トーン調整が必要な他の色版に対して処理を繰り返します。
  7. OKをクリックして、プロセスの開始ダイアログ ボックスに戻ります。
    指定したトーン調整に基づいて、キャリブレーション カーブのチャンネルが変更されます。

 

注意:
  • ツール プレートの再作成メニュー項目を使用してプレートを再作成する場合、元のプレートに適用されたすべてのトーン調整が再作成にも適用されます。再作成するプレートに対してさらにトーン調整を行うことはできません。
  • トーン調整によって調整されたキャリブレーション カーブを使用して、ベタ(インキ 100%)の濃度を下げることはできません。これは Adobe の制限事項です。100% のベタ(特にスポット カラー)の濃度を下げるには、出力プロセス テンプレートスクリーンの塗りつぶしの値を 90% に設定します。たとえば、最終出力 > キャリブレーション&スクリーニングセクションで、スクリーンの塗りつぶしの値を90%に設定します。
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