ラスター ベースのファイルでは、ページの製作工程が適切に行われない場合、最終出力で画像に影響が生じる可能性があります(画像への影響とは予期しないエレメントが生じることで、通常は 1 ピクセルの黒線または白線が生じます)。高解像度の単ページ プルーフの画像ではそのような影響が生じる可能性は低いですが、高解像度の面付けプルーフでは頻繁に発生します。画像への影響を減らすための推奨事項を次に示します。

イメージング時に LW 解像度と出力解像度を一致させる

最終出力用にページを送信する場合、事前に LW 解像度が最終出力デバイスの解像度と一致していることを確認します。LW と出力デバイスの解像度が異なる場合、Prinergy では出力段階で LW データのリサンプルを行う必要がありますが、この処理によって画像への影響が生じる可能性があります。
CT/LW ページを作成するときは、Brisque で LW 出力解像度を設定できます。たとえば、2400 dpi の Kodak Trendsetter プレートセッターに出力する場合は、LW 解像度を 2400.0 dpi(94.48819 dpm)に設定してページを CT/LW に RIP 処理します。または、CEPSConversion JTP が有効なリファイン プロセス テンプレートを使用して CT/LW ファイルをリファインすることによって LW を設定し、適切な LW 解像度でリサンプルするよう設定します。リファイン プロセス テンプレートを作成または編集するには、Prinergy プロセス テンプレート エディタを使用します。
デバイス解像度で RIP 処理すると最終出力で目に見える影響が生じないので、すべての CT/LW ファイルでその処理を行うようお勧めします。Prinergy で変換処理を行う際に正しい解像度にリサンプルするのではなく、Brisque で CT/LW を作成する際に正しい LW 解像度を設定することをお勧めします。変換段階でリサンプルを行うとリサンプル エラーが発生する場合があるので、目に見える影響が若干生じることがあります。

コピードット ページの出力に Brisque を使用しない

Brisque を使用してコピードット ページを出力した場合、細心の注意を払わない限りモアレの影響を受けやすくなります。

CEPS JTP を使用

LW 解像度:LW は、可能な限り 2400 dpi(94.48819 dpm)に RIP 処理します。リサンプルは常にリファイン プロセス テンプレートの CEPS JTP 段階で行い、解像度が正しいことを確認します。

Brisque バージョン 3 で PDF2Go を使用

CT 解像度:PostScript のポイントへの変換が容易な dpi に設定する必要があります。推奨される dpi 設定は、300(11.81102 dpm)、320、360、375、400、450、480、500、576、600、720、750、および 800 dpi です。このオプションでは CT 解像度が低くなるため、最終出力の品質に悪影響が生じる可能性はほとんどありません。CT は、可能な限り 300 dpi に RIP 処理します。さらにリサンプルは常に PDF2Go 段階で行い、解像度が正しいことを確認します。
LW 解像度:LW は、可能な限り 2400 dpi(94.48819 dpm)に RIP 処理します。さらにリサンプルは常に PDF2Go 段階で行い、解像度が正しいことを確認します。

Brisque バージョン 4 で PDF2Go を使用

LW 解像度:LW は、可能な限り 2400 dpi(94.48819 dpm)に RIP 処理します。さらにリサンプルは常に PDF2Go 段階で行い、解像度が正しいことを確認します。

ExportPS を使用:すべてのバージョン

ページを Prinergy に送信する際に ExportPS を使用することは、現在推奨されていません。ただし、ExportPS を使用する場合は RIP 段階、つまり CT/LW 作成段階で細心の注意を払い、LW 解像度が目的のデバイス解像度と一致(2400 dpi(94.48819 dpm)など)することを確認する必要があります。これは、ExportPS ではページがリサンプルされないためです。Prinergy で出力するため、つまり出力段階でリサンプルを行うために誤った解像度で ExportPS ページを送信した場合、画像に影響が出る可能性があります。
PostScript バイパス機能を使用すると、ExportPS DCS ファイルを Prinergy にインポートする際に最終出力段階で画像に影響が生じるのを防ぐことができます。この設定については、弊社サポート センターにお問い合わせください。