出力ファイルを見分けやすくするために、カスタムのファイル名を作成するように Prinergy を設定できます。カスタム ファイル名は、指定したファイルの属性に基づいて作成できます。たとえば、色版を出力する場合、ジョブ名と色版のカラーを反映するファイル名を作成できます。

カスタム ファイル名は、単ページ出力、面付け出力、および最終出力の各プロセス テンプレートの[処理済ファイル オプション]セクションで設定します。


ファイル名テンプレートの形式

出力プロセス テンプレートの[処理済ファイル オプション]セクションで[ファイル名テンプレート]ボックスを使用してカスタム ファイル名を設定する際には、次の形式を使用します。

%tag1<n1>%.%tag2<n2>%...%tagN<nN>%

ここでは、

以下の丸めオプションも使用できます。

<n1,n2>

n1 番目の文字から右に数えて、n2 個の文字を使用します。

<n1,-n2>

n1 番目の文字から左に数えて、n2 個の文字を使用します。

<-n1,n2>

–n1(ジョブ名の末尾から左へ数えて n1 番目の文字)から右に数えて、n2 個の文字を使用します。

<-n1,-n2>

–n1(ジョブ名の末尾から左へ数えて n1 番目の文字)から左に数えて、n2 個の文字を使用します。

注意:


サポートされるタグ

ファイル名のカスタマイズ機能では、次のタグがサポートされます。

タグ名

説明

Artworkname

入力ページの名前(Page と同じ)

カラー

版のカラー名。
版がスポット カラーの場合は、この表の下の「[スポット カラー名全体を使用]チェックボックス」を参照してください。
%LongColorName%」を参照してください。

Colorant

版のカラー名(Color と同じ)

カスタム フィールド:
%CustomfieldJob%
%CustomfieldSubpage%
%CustomfieldPageset%
$[CustomFieldPagePosition]
%CustomfieldPage%
%CustomfieldImposition%
%CustomfieldSignature%
%CustomfieldSurface%
%CustomfieldSeparation%

Prinergy では、ジョブまたはジョブ内のエレメントに対してカスタム フィールドを作成できるため、ジョブまたはエレメントに特化した情報を追跡できます。
カスタム フィールドを使用して、可変マークを作成したり、ファイル名をカスタマイズできます。たとえば、ジョブ レベルまたはジョブ エレメント(ページ、ページ セット、面付け、折丁、面、および色版)レベルでカスタム フィールドを作成した場合、このフィールドを使用して可変マークを作成したり、ファイル名をカスタマイズできます。

カスタム フィールドに基づいてファイル名を作成するには、ファイル名構文でカスタム フィールドの名前を指定する必要があります。カスタム フィールド ファイル名では、カスタム フィールドにパラメータとして定義した内容を使用します。例: 

%CustomFieldJob_Salesperson%.%extension%、「Salesperson」は、ジョブレベルの[カスタム]フィールドに定義した名前で、フィールドの値がカスタム ファイル名(たとえば Bob.pdf)になります。

%ImpositionJDFName%
%SignatureJDFName%
%SheetJDFName%

PPF ファイルの名前に JDF ファイルの値を使用する場合は、デフォルトで[ファイル名テンプレート]ボックスに表示されている値を削除し、これらのカスタム フィールドに入力します。

Extension

出力タイプに基づく適切なファイル名拡張子。
たとえば、Virtual Proofing System 用の出力の場合、%JOB<6>%.%EXTENSION% テンプレートでファイル名 TestJo.vps が生成されます。

面付け

面付けの名前。

ジョブ

ジョブ名

Jobname

ジョブの名前(Job と同じ)

%%

%% は、% に置き換えられます。ファイル名またはジョブ名に % が含まれる場合、名前に % を入れるには、タグで %% を使用します。

LongColorName

PANTONE 300C など、スポット カラーの完全な名前でスポット カラー名を置き換えます。これにより、PrintLink デジタル インキ プロファイリング ソフトウェアが外部ファイル名でスポット カラー名を特定できます。

OriginalPagename

リファイナが追加するページ番号を付けない入力ファイル名。
たとえば、ジョブ名が TestJob で、ページ名が front.p1.pdf の場合、%ORIGINALPAGENAME%.pdf テンプレートにより、front.pdf というファイル名が生成されます。この例では、「p1」がリファイナが追加するページ番号です。

OriginalArtwork

リファイナが追加するページ番号を付けない入力ファイル名(OriginalPagename と同じ)。
たとえば、アートワーク名が front.p1.pdf の場合、%ORIGINALARTWORK%.pdf テンプレートにより front.pdf というファイル名が生成されます。この例では、「p1」がリファイナが追加するページ番号です。

PaddedSheet<n>

n 桁の番号にするためにシート番号に 0 を付加します。
たとえば、PaddedSheet<3> というタグにより、シート 1 には 001 という番号が付きます。

PaddedSignature<n>

n 桁の番号にするために折丁番号に 0 を付加します。
たとえば、PaddedSignature<3> というタグにより、折丁 1 には 001 という番号が付きます。
この機能は、ページセットの位置に対しても機能します。たとえば、PaddedSignature<3> というタグにより、ページセット ポジション 1 には 001 という番号が付きます。

ページ

入力ページの名前。
注意:入力ページ名は、入力ファイル名とは異なります。

PageLabelsInDesign、Acrobat、またはその他のクリエイティブ アプリケーションで、セクション番号が割り当てられている場合の、ページの特別なセクション番号の値。

Pagename

入力ページの名前(Page と同じ)

Pageset

ページ セットの名前

サイド面に対応する文字(F = 表、B = 裏)

署名

折丁番号。

シート

シート番号。

表面

面に対応する文字(A = 表、B = 裏)。

ユーザー名

現在のオペレータの名前。

バージョン

出力ファイルに与えられた番号。最も新しく作成されたファイルのバージョン フィールドが常に 0 に設定されます。その次に新しいファイルのバージョン番号は「0」から「1」に変わります。3 番目の出力ファイルのバージョン番号は「1」から「2」に変わり、以下同様に続きます。

日付や時刻に関するタグ



日付

ファイルが作成された日付(DD-MM-YYYY)

ファイルが作成された日(DD)

Month

ファイルが作成された月(MM)

Year

ファイルが作成された暦年(YYYY)

時刻

ファイルが作成された時刻(HH-mm-SS)

時間

ファイルが作成された時刻(HH)

ファイルが作成された時刻の分(mm)

ファイルが作成された時刻の秒(SS)


[コントロール ファイルのファイル名テンプレート]ボックス

以下のすべての出力形式では、コントロール(マスタ)ファイルが必要です。これらの形式のいずれかを使用する場合は、[コントロール ファイルのファイル名テンプレート]ボックスでコントロール ファイルの名前を指定できます。

コントロール ファイルのテンプレート]ボックスのファイル名テンプレート形式とサポートされるタグは、[ファイル名テンプレート]ボックスと同じです。


[スポット カラー名全体を使用]チェックボックス

デフォルトでは、ファイル名のカスタマイズではスポット カラーの識別に番号が使用されます。番号はスポット カラー一覧の順番です。たとえば、Pthalo Blue が一覧で 3 番目のスポット カラーの場合、ファイル名テンプレート %JOB,6%-%COLOR%.pdf によりファイル名 TestJo-3.pdf が生成されます。
出力ファイル名にスポット カラー名を使用する場合は、[スポット カラー名全体を使用]チェック ボックスをオンにします。このチェック ボックスを使用するには、[ファイル名テンプレート]に %COLOR% タグを含める必要があります。