リファイン プロセス テンプレートの[カラー変換]セクションでは、Prinergy でオーバープリントを処理する方法、および ICC プロファイルと ColorFlow デバイス コンディションを使用して、入力カラー スペースから出力カラー スペースへとカラー データを変換する方法を定義します。

ICC プロファイルおよびカラー マネジメントについて

ICC デバイスは、International Color Consortium(ICC)によって定義されている標準的なカラー スペースの記述です。これを使用すると、カラー キャプチャ デバイスと再現デバイスの間でのカラー データ変換が簡単になります。たとえば、デジタル カメラなどの特定の RGB デバイスを記述している ICC デバイス プロファイルは、カメラの赤、緑、および青のカラー座標からデバイス独立型 L*a*b* 座標(CIELAB カラー スペース)へのマッピング(カラー変換)を提供します。

ICC プロファイルを使用するカラー変換では、通常、2 つのデバイス プロファイルを使用します。ソース プロファイルは、カラー データの提供元、または当初意図した再現デバイスを表します。デスティネーション プロファイルは、出力用に選択された(代替)再現デバイスを表します。カラー データの変換は、両方のプロファイル、およびソース カラー座標からデスティネーション カラー座標へのマッピング方法を定義するレンダリング インテントを使用して実行されます。

ICC DeviceLink プロファイルを使用して、ソースからデスティネーションにカラー スペースを変換する方法もあります。DeviceLink は、ソース プロファイルとデスティネーション プロファイルの関連部分、およびレンダリング インテントをカプセル化します。DeviceLink には、CMYK から CMYK への変換において、処理速度およびブラック インキ使用の維持の面で多少のメリットがあります。

Prinergy は ICC プロファイルを C:\Prinergy\CreoAraxi\data\ICCProfiles に保存します。これらのプロファイルは一般的に、ColorFlow を使用しないリファイン カラー変換に使用されます。ColorFlow も ICC プロファイルを保存し、ICC プロファイルとカラー特性測定データおよびその他のカラー コントロール オブジェクトとの関係を維持します。

新しいリファイン プロセス テンプレートでは、デフォルトで RGB 画像およびグラフィックが CMYK に変換されます。デフォルトのソース プロファイルは Monitor\Adobe RGB 1998.icm, で、 デフォルトのデスティネーション プロファイルは GRACoL2013_CRPC6.icc です。これはコーティング用紙での枚葉オフセットの現在の ISO 標準です。 デフォルトのレンダリング インテントは、 [知覚的]です。

プライマリ カラー出力プロファイルを自分のターゲット プリント コンディションに最もよく対応するプロファイルに変更する必要があります。Prinergy は、広範囲のプリント コンディションに対応するさまざまな標準プロファイルを提供していますが、ColorFlow Pro Workflow Edition を使用して、特定のプリントコンディションをキャラクタライズし、自分のプリント コンディションに正確に対応する ICC プロファイルを作成することをお勧めします。これによって、印刷デバイスで再現する際にスポット カラー、画像、グラフィックを最も正確に変換することができます。

詳細については、 ColorFlow ソフトウェアの使用 トピック(「カラー」の章)を参照してください。

JTP

JTP(Job Ticket Processor)を選択して、カラー変換に使用します。カラー変換には、Color Matcher JTP を使用します。
注意:Prinergy Administrator で JTP を設定します。

オーバープリント変換

自動オーバープリント変換を行います。

CMYK をノックアウト

このチェックボックスをオンにすると、入力ファイルのオーバープリント設定が上書きされ、強制的に CMYK プロセス カラーがノックアウトされます。結果として、色版の印刷順序の指定により、スポット カラーを含めてどの色版がノックアウトされるかが決まります。

スポット カラーの設定

このチェックボックスをオンにすると、入力ファイルのオーバープリント設定が上書きされ、強制的にプロセス カラーがオーバープリントまたはノックアウトされます。次に、以下のオプションのいずれかを選択します。

ブラックが次の場合にブラックをオーバープリント(__% 以上)

このチェックボックスをオンにすると、ブラックの濃淡値が隣のボックスで指定した値以上の場合、ピュア ブラックのオブジェクト(K= 1 ~ 100% および CMY=0%)がオーバープリントされます。たとえば、入力ファイルに 75% ブラックのブラック オブジェクトが含まれているときに、隣接するボックスに「70」%と入力すると、このオブジェクトは Prinergy によってオーバープリントされます。

リッチ ブラックをオーバープリント

注意:リッチ ブラックをオーバープリントチェックボックスは、Color Matcher JTP を使用する場合のみ有効になります。
このチェックボックスをオンにすると、すべてのリッチ ブラック オブジェクト(K=100% で、C、M、Y の少なくとも 1 つが >0% チント)がオーバープリントされます。リッチ ブラックをオーバープリントチェックボックスをオンにすると、ブラックをオーバープリントチェックボックスも自動的にオンになります。
注意:リッチ ブラックをオーバープリントに設定すると、C、M、Y チャンネルの濃淡の割合に応じて、インキ量が多くなる領域があります。

オーバープリント CMYK ホワイトをノックアウト

このチェックボックスをオンにすると、ホワイト オブジェクトがノックアウトされます。
ブラック(K)が 0.9% 未満の場合(C=0%、M=0%、Y=0%、および K<0.9% の場合)、ホワイトと見なされます。
グラフィック デザイナーが不注意にホワイトをオーバープリントとして定義している場合があり、これにより、ファイルが RIP される場合に、ホワイト オブジェクトが表示されなくなります。ホワイトを表示するには、ノックアウトする必要があります。
すべてのホワイト オブジェクトをオーバープリントに設定する場合は、オーバープリント CMYK ホワイトをノックアウトチェックボックスをオフにします。

グレーをオーバープリント

注意:グレーをオーバープリントチェックボックスは、Color Matcher JTP を使用する場合のみ有効になります。
グレーをオーバープリントチェックボックスは、オーバープリントに設定されたグレースケール オブジェクトに影響します。Color Matcher JTP は、RIP で処理できる方法と同じモードでグレースケール オブジェクトをオーバープリントします。デフォルトでは、このチェックボックスはオンになっています。
グレーをオーバープリント]チェックボックスをオフにすると、Color Matcher JTP は、グレースケール オブジェクトのオーバープリントに影響しません。その結果、グレースケール オブジェクトの下の CMYK オブジェクトはノックアウトされます。状況によってはこの処理のほうが良い場合もあります。
注意:オーバープリント モードは Enfocus PitStop で表示できます。また、その結果は Virtual Proofing System ソフトウェアまたは Adobe Acrobat で表示できます。

オーバープリント モードを変更

このチェックボックスをオンにすると、オーバープリント モードが OPM 0 から OPM 1 に変換されます。
オブジェクトが OPM 0 でオーバープリントされると、データのないチャンネルは網パーセント 0 として描画されます。たとえば、CMYK がそれぞれ 100、0、0、0 のオブジェクトのゼロ チャンネルは、CMYK が 0、100、100、100 のオブジェクトのチャンネルをノックアウトします。スポット カラー オブジェクトで、CMYK がそれぞれ 0、100、100、100 のオブジェクトのチャンネルのみがオーバープリントされます。
オブジェクトが OPM 1 でオーバープリントされると、データのないチャンネルはまったく描画されず、そのチャンネルで描画されるバックグラウンド オブジェクトが透けて見えるようになります。たとえば、CMYK がそれぞれ 100、0、0、0 のオブジェクトのゼロ チャンネルは、CMYK が 0、100、100、100 のオブジェクトのチャンネルをオーバープリントします。
OPM の詳細については、PostScript または PDF のリファレンス ガイドを参照してください。

純粋な RGB グレーをグレーとして処理

このチェックボックスをオンにして、純粋な RGB グレーをブラックのみのプロセス カラーに変換します。純粋な RGB グレーとは、たとえば、R=23、G=23、B=23 のように、レッド、グリーン、およびブルーが同じ値で作成されたグレーです。

シェーディング

このオプションは、カラー マッチングによるシェーディングに使用します。このオプションはデフォルトでは[画像として扱う]に設定されています。Prinergy は、通常、シェーディング オブジェクトを画像として処理することがその理由です。入力ファイルにシェーディング用のソース プロファイルが定義されていない場合、Prinergy は画像のソース プロファイルを使用します。

カラー マッチング後にシェーディングとグラデーションを同じように表示する場合、その対象の PDF に対して、[グラフィックとして扱う]を選択します。

CEPS データを処理

このチェックボックスをオンにして、CEPS データのスポット カラー割り当ておよびカラー マッチングを指定します。
詳細については、 リファイン プロセス テンプレートの[CEPS 変換]セクション および リファイン プロセス テンプレートの[ノーマライズ]セクション のトピックを参照してください。

1-bit 画像のカラー マッチング処理

このチェックボックスを選択して、1-bit 画像をカラー マッチング処理します。1-bit 画像とは、通常は白と黒の 2 つの諧調を表す画像で、ピクセルの値は 0 または 1 のどちらかです。たとえば、コピードット画像などがあります。
注意:このチェックボックスをオンにすると、1-bit 画像が 8-bit 画像に変換されます。この変換によってサイズが大きくなり、レンダリングに時間がかかるようになります。1-bit 画像のカラー マッチング処理を必要としない場合、またはこの機能により容認できないパフォーマンスの低下が起こった場合、このチェックボックスをオフにします。たとえば、コピードット ファイルのリファインおよびレンダリングに時間がかかるようになった場合です。
このチェックボックスは、[ページ内容のカラー マッチング]が選択された場合に使用できます。

オーバープリント処理

オーバープリント処理(CPU への負荷大)

このチェックボックスをオンにすると、ベクター オーバープリントの処理が行われ、透明機能の上に印刷されるオブジェクトなどで意図しないノックアウトがオーバープリント オプジェクトに適用されるのを回避できます。
スポット カラーをプロセスに変換している場合、またはある CMYK カラー スペースから別の CMYK カラー スペースにカラー マッチングしている場合は、ベクター オーバープリント処理をします。Kodak Spotless カラー マネジメントでは、ほとんどのスポット カラーがプロセス カラーに変換されます。
注意:ベクター オーバープリント処理を適用すると、CPU への負荷が非常に大きくなるので、コンピュータの速度が大幅に低下する可能性があります。
注意:この機能では、オーバープリントがすべて削除されるわけではありません。たとえば、オーバープリントが出力に影響しないオブジェクトでも、オーバープリントとみなされます。たとえばブラックで他のオブジェクトをオーバープリントするように設定し、あるブラック オブジェクトを別のオブジェクトの上に配置しなかった場合でも、このブラック オブジェクトは、オーバープリント処理の後に、オーバープリントされたオブジェクトとみなされます。

最終出力の解像度

使用する出力デバイスに適した解像度を入力します。
デフォルトの設定は 2400 dpiです。

トラップを保持

ベクター オーバープリント処理が使用される場合に既存の Kodak トラップを保持するには、このチェックボックスをオンにします。
注意:既存のトラップを保持すると、後の工程でこれを削除することはできません。元のファイルでトラップを削除する必要があります。トラップは、通常のオブジェクトとしてカラー マネジメントされます。

拡張されたブレンド モード処理 (注意して使用してください)

このオプションは、[オーバープリント処理(CPU への負荷大)]チェックボックスがオンの場合にのみ使用できます。このオプションを選択した場合は、必要に応じて、追加の透明ブレンド モード(覆い焼きカラー、焼き込みカラー、差の絶対値、除外、比較(明)、比較(暗)、スクリーン)がオーバープリント ハンドラを通じて処理されます。透明のカラー マッチングは予期しない結果になることがあるので、このオプションは注意して使用してください(出力を注意深く確認してください)。詳細については、『リリース ノート』の「カラー変換」セクションを参照してください)。

注意:Prinergy 6.0、6.1、および 7.0 で[オーバープリント処理(CPU への負荷大)]が選択されている場合に、この機能は常に有効になっていました。Prinergy 7.5 では、この機能を有効にするかどうかを指定できます。

カラー変換

Color Matcher JTP は、Prinergy でのカラー マネジメントを処理します。次の機能を実行します。

Prinergy には、他にプロファイルが指定されていないときに RGB 画像およびグラフィックを CMYK に変換するための、標準の RGB および CMYK ICC プロファイルが付属しています。 

CMYK から CMYK へのカラー マッチングに関しては、Color Matcher JTP は ICC プロファイルを使用して、PDF ファイル内の CMYK オブジェクトのカラー スペースを対象の出力プリント コンディションに適したカラー スペースに変換します。

リファイン プロセス中にカラー マッチングが選択されると、カラー データはプライマリ カラー出力に一致します。プライマリ カラー出力は、カラー変換のデスティネーションとして機能します。 プライマリ カラー出力は、一般に特定の出力デバイスにおける確立されたプリント コンディション、または業界の印刷仕様を表します。

プライマリ カラー出力プロファイルを自分のターゲット プリント コンディションに最もよく対応するプロファイルに変更する必要があります。Prinergy は、広範囲のプリント コンディションに対応するさまざまな標準プロファイルを提供していますが、ColorFlow Pro Workflow を使用して、特定のプリントコンディションをキャラクタライズし、自分のプリント コンディションを正確に対応する ICC プロファイルを作成することをお勧めします。これによって、印刷デバイスで再現する際にスポット カラー、画像、グラフィックを最も正確に変換することができます。

ColorFlow を有効にする

すべてのカラー要素(ICC プロファイルやカーブなど)を統合し、カラー要素とデバイスの印刷条件との関係を管理する ColorFlow ソフトウェアを使用するには、このチェックボックスをオンにします。[ColorFlow を有効にする]を選択すると、その横にある[スナップショット]および[カラー設定]のリストが有効になります。

スナップショット

ColorFlow スナップショットは、カラー データベース全体の状態を取得するので、カラー データベースの要素がワークフローで利用可能になります。また、簡単なバックアップ手段にもなります。スナップショット機能を使用すれば、Prinergy でのプロダクション リファイン プロセスと切り離して、ColorFlow で実験、調整、および確認できます。ColorFlow ソフトウェアを使用して、いつでも以前のスナップショットの状態にロールバック(復元)できます。以前のスナップショットに戻すと、そのスナップショットがキャプチャされた後にデータベースに加えられたすべての変更が削除されます。

ColorFlow での作業を特定の段階まで完了し、そのカラー設定の要素に問題がない場合には、スナップショットを「承認済み」にします。プロダクション ジョブには、承認済みスナップショットを使用したリファインをお勧めします。新しいプロセス テンプレートでの[スナップショット]のデフォルトの選択肢は、[承認済み]です。常に 1 つのスナップショットのみが承認済みの状態になります。

ColorFlow を有効にする]が選択されている場合にのみ、このリストを選択できます。

カラー設定

カラー設定とは、カラー キャプチャ デバイスとカラー再現デバイスで一貫性のあるカラー データ処理を実行するために必要な、デバイス コンディションとカラー管理の要素(カーブ、デバイス プロファイル、DeviceLink プロファイル)の集合体です。

このリストには、ColorFlow で[Prinergy で表示]が選択されているスナップショットに含まれるすべてのカラー設定の名前が表示されます。リストの先頭にはジョブ カラー設定]と[PDF/X 出力インテントで選択]があります。

 

特定のカラー設定を選択した場合は、そのカラー設定によって、カラー データを変換するための ICC プロファイルが提供されます。[ジョブ カラー設定]を選択した場合は、[ジョブ属性の編集]ダイアログ ボックスの[ジョブ カラー設定]リストで選択したカラー設定によって、ICC プロファイルが提供されます。

PDF/X 出力インテントで選択]オプションを選択した場合は、PCO プロファイルが PDF ファイルの PDF/X 出力インテントと一致するカラー設定によって、ICC プロファイルが提供されます。 

注意:出力インテントが異なる複数の PDF/X ファイルをリファインする場合は、ファイルごとに異なるカラー設定が選択されます。

警告:ジョブ カラー設定]を選択し、[ジョブ カラー設定]の選択肢が[なし]の場合は、リファイン プロセスが失敗します。

警告: [PDF/X 出力インテントで選択]を選択した場合は、以下の場合にリファイン プロセスが失敗します。

ColorFlow を有効にする]が選択されている場合にのみ、このリストを選択できます。

PDF/X 出力インテント カラー設定のみ表示

このチェックボックスをオンにすると、[カラー設定]リストには、PCO が PDF/X 出力インテントになっているカラー設定の名前のみが表示されます。

グラフィックの B&W を保持

このオプションを選択すると、Color Matcher JTP はピュア ホワイトおよびピュア ブラックをバイパスします。たとえば、入力ファイルのカラーが 0、0、0、100 の場合、Color Matcher はピュア ブラックの入力カラーを処理しません(グラフィックのみ)。ピュア ホワイトの場合も同様に、入力ファイルの CMYK カラーが 0、0、0、0 の場合、Color Matcher はピュア ホワイトの入力カラーを処理しません。以下のカラーも同様に保持されます。

グラフィックの純粋な CMYK ブラックをすべて保持

このオプションを選択すると、Color Matcher はすべての CMYK(0、0、0、0...100)カラーをバイパスします。このオプションは、ColorFlow を使用しているかどうかにかかわらず選択できます。このオプションは、デバイスリンク プロファイルを使用しているかどうかにも関係しません。

タグ付けされたコンテンツ

このセクションでは、埋め込み ICC プロファイルでタグ付けされたコンテンツを Color Matcher JTP が処理する方法を制御します。次の 4 つのエレメント タイプのそれぞれについて、2 つの処理モードから選択できます。[CYMK 画像]、[CMYK グラフィック]、[RGB 画像]、および[RGB グラフィック]です。「画像」はラスター画像データを、「グラフィック」はベクター データを指します。

ICC プロファイルが埋め込まれていない PDF ページには、これらの選択肢は影響しません。

タグ付けされていないコンテンツ

このセクションは、埋め込み ICC プロファイルでタグ付けされていないコンテンツを Color Matcher JTP が処理する方法を制御します。次の 4 つのエレメント タイプのそれぞれについて、処理を制御できます。[CYMK 画像]、[CMYK グラフィック]、[RGB 画像]、および[RGB グラフィック]です。「画像」はラスター画像データを、「グラフィック」はベクター データを指します。

また、同じコンテンツ タイプに[埋め込まれたプロファイルを削除しタグ付けされていないコンテンツとして処理]が選択されている場合は、タグ付けされたコンテンツの処理も制御します。

プライマリ カラー出力

カラー マッチング対象のオブジェクトが最終出力で使用する ICC プロファイルを指定します。
実行しているカラー変換が画像オブジェクトかグラフィック オブジェクトかにかかわらず、このボックスで ICC プロファイルを指定する必要があります。

注意:

埋め込まれた出力インテントを[最終出力プロセス プロファイル]として使用

入力ファイルが PDF/X-3 または PDF/X-4 で、PDF/X 出力インテントで指定したカラー プロファイルを使用する場合は、[埋め込まれた出力インテントを[最終出力プロセス プロファイル]として使用]チェックボックスをオンにします。
注意:このチェックボックスは、出力インテント タグがある PDF/X-1a 入力ファイルもサポートします。

CMYK ブラックを維持

このチェックボックスをオンにすると、CMYK カラー スペースで定義されている画像やグラフィックのブラックが維持されます。
ICC ベースのカラー マッチング エンジンでは、まず CMYK 画像およびグラフィックが CMYK から L*a*b* に変換され、次に CMYK カラーに再変換されるので、Prinergy でカラー マッチングを実行できます。CMYK(4 つのコンポーネント)から CIE L*a*b*(3 つのコンポーネント)に変換され、再度 CMYK に変換されるときに、変換前に持っていたブラック(K の色版情報(UCR/GCR))は破棄されます。このチェックボックスをオンにすると、Color Matcher JTP は、ブラック チャンネル情報を可能な限り維持します。結果として、画像とグラフィックの、CMY に対するブラックの量が同じ量に維持されます。この機能は、インキ使用量の低減に役立ちます。

注意:

CMYK 画像

このチェックボックスをオンにすると、CMYK 画像が CMYK から L*a*b* に変換され、CMYK に戻される際にブラック チャンネル情報が保持されます。

CMYK グラフィック

このチェックボックスをオンにすると、CMYK グラフィックが CMYK から L*a*b* に変換され、CMYK に戻される際にブラック チャンネル情報が保持されます。

レンダリング インテント

選択したオブジェクト タイプに、色域レンダリング インテントを適用します。

選択したオブジェクト タイプのガモット圧縮をオフにして色域を維持するには、[相対的]を選択します。
全域圧縮を使用し、選択されたオブジェクト タイプの彩度を減らすには、[知覚的]を選択します。
選択されたオブジェクト タイプを作成したソフトウェアからの出力時にファイル内で指定されていたレンダリング インテントを使用するには、[PDF の設定を維持]を選択します。
選択されたオブジェクト タイプの光源を使用して色を表すには、[絶対的]を選択します。出力メディアのホワイト ポイントは修正されません。たとえば、出力メディアのホワイト ポイントは、用紙そのものの色味である可能性があります。
選択されたオブジェクト タイプの彩度を維持または強調する方法でカラーを表現するには、[彩度]を選択します。
注意:キャリブレーションされたカラーは ICC ベースのカラー スペース、CalGray、CalRGB など、デバイスに依存しないカラー スペースに記述されます。キャリブレーションされたカラーの色域を維持してレンダリングする場合は、[埋め込まれたプロファイルを上書き]チェックボックスをオンにしないでください。

デフォルトにリセット

オプションをすべてデフォルト値(工場出荷時)に戻します。