透明なオブジェクトが含まれない出力を行う必要があり、入力ファイルの複雑な透明機能が原因でフラットナーの出力に問題が発生する場合は、ファイルが後工程の RIP に関係なく正しく印刷されるように、次の手順を実行します。

透明なオブジェクトを含まない出力(PDF/X-1、PDF/X-3、または PDF 1.3 などの出力)が必要な場合は、Prinergy を介してファイルを PDF 1.4 として処理します。 PDF 1.4 として処理しない場合は、入力ファイルの複雑な透明機能が原因で、リファイン時またはレンダリング時に CPSI RIP のフラットナーで出力の問題が発生する可能性があります。 ファイルの送信準備が整ったら、APPE(Adobe PDF Print Engine)を使用してファイルを PDF ラスターに出力します。

  1. 以下のオプションを設定し、フラット化せずに、入力ファイルをリファインします。
    1. リファイン プロセス テンプレートのノーマライズセクションで、PDF 1.4-1.6(Acrobat 5-7)ボックスからそのままを選択します。
    2. フラット化されていないファイルに対して、トラッピングやカラー マッチングなどのすべての操作を実行します。
  2. ページの送信準備が整ったら、APPE を使用するようにジョブを設定します。  
    1. ジョブ マネージャーの編集メニューで、ジョブ属性の編集を選択します。
    2.  ジョブ属性の編集ダイアログ ボックスのRIP 名で、Adobe PDF Print Engineを選択します。
  3. PDF ラスターへ出力します。
    1. 出力プロセスを開始します。
    2. プロセス テンプレートの一番上にある出力先ボックスで、PDF ラスターを選択します。
    3. レンダーセクションで、必要に応じてオプションを設定します。 たとえば、600 dpi、256 諧調、アンチエイリアスの比率を 2 に設定します。

その結果、交換ファイルとして使用するラスター PDF が作成されます。このファイルは、連続諧調データを含み、サイズが大きく、編集できません。しかし、後工程の RIP に関係なく、正しく出力されます。