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見当加減とは、印刷機のひずみを Prinergy ソフトウェアでデジタル補正する機能です。
輪転印刷では、主に軸と平行の方向に張力がかかります。枚葉印刷またはフレキソ印刷では、用紙の排出方向に大きく伸びる場合があります。Prinergy の見当加減のメカニズムで、ロール紙やシートの縦方向と横方向を同時に補正できます。

リニア、非リニア、および台形、または枕形のスケーリングを補正できます。

  • リニア スケーリング:用紙が伸びる割合が用紙上のどこでも同じです。中心から左に向かって伸張する割合は、右への伸張率と同じです。結果として、測定値を x 方向(原反の軸方向)および y 方向(用紙の進行方向)の拡大割合に変換する必要があります。例:見当加減プロファイルを参照してください。
  • 非リニア スケーリング - 用紙の伸張率は用紙の垂直方向と水平方向で異なります。詳細については、「例:非リニア見当加減プロファイル」を参照してください。
  • 台形または枕形のスケーリング - 用紙は、台形または枕形に伸びます。詳細については、例:台形/枕形の見当加減プロファイルを参照してください。

定義された領域内でのみ見当加減が適用されるように余白を設定することもできます。この領域の外側(余白)には見当加減が適用されません。「例:余白除外オプション」を参照してください。

注意:すべてのサンプル ファイルは、Prinergy サーバーの \\<ServerName>\AraxiHome\CreoAraxi\data\WebGrowthProfiles フォルダにあります。


この機能を使用するためのファイル

見当加減機能では以下のファイルが使用されます。

  • XML(Extensible Markup Language)DTD(Document Type Definition)ファイル
  • XML プロファイル ファイル(<ファイル名>.wgp
  • Color Tower ファイル(ColorTowerMap.txt

DTD ファイルには、プロファイル ファイルの XML タグを説明する定義およびコメントが含まれます。DTD ファイルはプロファイル ファイルで使用されます。DTD ファイルはユーザーが使用するものではありません。プロファイル ファイルと DTD ファイルを同じフォルダに保存するか、それぞれを別のフォルダに保存してプロファイル ファイルに DTD ファイルの保存場所を加えることができます。
プロファイル ファイルには、特定の印刷機でのひずみ、用紙、湿気、総インキ量、および他の要因が記述されます。印刷のひずみを測定した後に、テキスト エディタを使用して、1 つまたは複数のプロファイル ファイルを作成します。測定したひずみをプロファイル ファイルに入力します。その後、Prinergy ジョブの各折丁にプロファイル ファイルを適用できます。Prinergy では、プロファイルを使用して、特定の印刷機と用紙の組み合わせで使用する各版の画像を変更します。サンプル プロファイル ファイルは、ホーム サーバーの CreoAraxi\data\WebGrowthProfiles フォルダに保存されています。

見当加減プロファイルを設定する際には、これらのデフォルトを考慮してください。

  • 特定の印刷タワーの両面のひずみの値を入れないと、どちらの面も補正されません。
  • ひずみ率(x 率または y 率)を入れないと、システムではその方向に補正を行いません。

Color Tower ファイルとは、ジョブのカラー版名および各カラーを実行する印刷カラー タワーの番号を指定するテキスト ファイルです。サンプルの Color Tower ファイル(ColorTowerMap.txt)は、ホーム サーバーの CreoAraxi\data\WebGrowthProfiles\ フォルダに保存されています。例:Color Tower ファイルを参照してください。


アーカイブ中

ジョブをアーカイブする場合、Prinergy では、使用したプロファイル ファイルへの参照がアーカイブされますが、プロファイル ファイル自体はアーカイブされません。版を再び作成する必要がある場合は、版を最初に作成したときに使用したプロファイルではなく、最新のプロファイルを使用する必要があります。

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