プロセス テンプレートのこのセクションには、最終出力時のキャブレーションとスクリーニングに関する情報が含まれています。
プロセス テンプレートにある[レンダリング]セクションの[諧調]オプションで[1]を選択すると、以下のオプションが使用可能になります。
キャリブレーション
カーブの参照先
- プロセス テンプレートで ColorFlow CRM が有効でない場合は、以下のいずれかのオプションを選択します。
ColorFlow 承認済みスナップショット:ColorFlow 承認済みスナップショットに含まれている[キャリブレーション カーブ]リストまたは[プレート カーブ]リストから、任意のカーブを選択できます。
ColorFlow の現在の状態:現在の状態の ColorFlow データベースに含まれている[キャリブレーション カーブ]リストまたは[プレート カーブ]リストから、任意のカーブを選択できます。いずれの ColorFlow オプションを選択しても、[Harmony で指定したメディア]オプションには影響しません。ColorFlow では、フレキソ印刷のバンプ カーブまたはカットオフ カーブを明示的に定義できるので、ColorFlow カーブに[最小ドット サイズ]オプションは一般的に必要ありません。ただし、このオプションの値がゼロを超える場合は、ColorFlow カーブに影響します。
Harmony:Harmony データベースに含まれている[キャリブレーション カーブ]リストまたは[プレート カーブ]リストから任意のカーブを選択できます。
- プロセス テンプレートで ColorFlow CRM を有効にしている場合は、すべての[キャリブレーション]オプションが使用できなくなり、カーブは[ColorFlow CRM]パネルの設定に従って選択されます。
無効な[カーブの参照先]コントロールは、CRM で以下のようにカーブの参照先が選択されます。- [ColorFlow 承認済みスナップショット]または[ColorFlow の現在の状態]オプションを選択している場合、カーブは対応するスナップショットから提供されます。
- いずれのオプションも選択していない場合、カーブは[ColorFlow CRM]パネルで選択された番号付きスナップショットから提供されます。
- プロセス テンプレートで ColorFlow CRM が有効でない場合は、以下のいずれかのオプションを選択します。
ColorFlow でリファインされたページを検出
このオプションにより、ジョブ/ページにカラー設定が割り当てられていて、かつ出力プロセス テンプレートで[ColorFlow カラー関係管理]が選択されていない場合、警告アラートを設定するか出力をエラーにできます。無視、警告、またはエラーを選択できます。ここで選択された設定は、出力プロセス テンプレートの[カラー変換]>[カラー マッチング]セクションにある[ColorFlow でリファインされたページを検出]で自動的に選択されます。
キャリブレーション カーブ
出力にドット ゲイン キャリブレーション カーブを適用しない場合は、[NONE]を選択します。
キャリブレーション カーブを出力に適用する場合は、リストからカーブを選択します。
プロセス テンプレートで ColorFlow CRM が有効な場合は、無効な[キャリブレーション カーブ]コントロールに、ColorFlow CRM で選択されたキャリブレーション カーブの名前が表示されます。
[カーブの参照先]設定で[Harmony]を選択した場合は、[自動]を選択すると、最も適切なカーブが自動的に選択されます。Harmony ソフトウェアでは、選択された[スクリーニング方法]に従い、ジョブまたはプロセス テンプレートから得たドットの形状およびスクリーンに関する割合に基づいて、使用するカーブが決定されます。Harmony では、プロセス テンプレートの以下の場所を参照します。
- [ドットの形状]ボックス
- [スクリーン線数]ボックス
- [Harmony で指定したメディア]ボックス
- [レンダリング]セクションの[デバイス解像度]ボックス(または[解像度 X]および[解像度 Y]ボックス)
Prinergy DotShop ソフトウェアで、マークに使用するキャリブレーション カーブを割り当てている場合は、[DotShop 設定を維持]または[ページに含まれるスクリーニングを使用]スクリーニング モードを選択する必要があります。
注意:選択したキャリブレーション カーブを個々のページ、シート、または面付けのマークに適用するには、プロセス テンプレートの[マーク]セクションで[キャリブレーション]チェックボックスを選択します。これにより、キャリブレーション カーブをマークには適用せずに、面付けのコンテンツに適用できるようになります。
プレート カーブ
出力時にプレート カーブを適用しない場合は、[NONE]を選択します。このオプションはデフォルトで[NONE]に設定されています。
プレート カーブを出力に適用するには、リストからカーブを選択します。
プロセス テンプレートで ColorFlow CRM が有効な場合は、無効な[プレート カーブ]コントロールに、ColorFlow CRM で選択されたプレート カーブの名前が表示されます。
[カーブの参照先]設定で[Harmony]が選択されている場合は、[キャリブレーション カーブ]が[自動]に設定されていても、Prinergy プロセス テンプレートでプレート カーブを選択する必要があります。
注意:プレート カーブは、ページ、シート、および面付けのマークに常に適用されます。カーブをマークに適用しない場合は、[NONE]を選択します。
Harmony で指定したメディア
[カーブの参照先]設定で[Harmony]および[キャリブレーション カーブ]リストで[Auto]を選択した場合にのみ使用できます。このオプションは、Harmony カーブ データベースで定義されている Harmony メディアのリストを表示します。[Harmony で指定したメディア]リストが使用可能でもリストが空の場合は、Harmony メディアが定義されていません。選択した Harmony メディアは、適切なキャリブレーション カーブを特定するために使用されます。
リストから Harmony メディアを選択します。
注意:[カーブの参照先]設定で[ColorFlow 承認済みスナップショット]または[ColorFlow の現在の状態]を選択した場合は、このオプションを使用できません。
最小ドット サイズ
この機能は、フレキソ版のスカム ドットを回避するために使用できます。
Maxtone SX 以外のすべてのスクリーニングでは、[最小ドット サイズ]でクリッピング値が指定されます。これは、指定した最小ドットを下回るすべてのトーンが削除されることを意味します。
Maxtone SX では、[クリップ]または[バンプ]を選択するオプションがあります。クリップは、指定した最小ドットを下回るすべてのトーンを削除します。一方、バンプは、ファイル内の最小グレー値を指定した最小ドット値に引き上げます。Maxtone SX の最小ドット サイズのデフォルト設定は、バンプです。
ドットをイメージングする最小の網点の割合(プリント コンディションの最小ドット パーセンテージ)を、小数第 1 位を限度として入力します(3%、3.5% など)。この機能は、色調キャリブレーション カーブを指定した場合にのみ使用可能です。
値の最大値は 3.000 です(デフォルトは 0.000)。小数第 3 位まで指定できます。
ColorFlow ではフレキソ印刷のバンプ カーブやカットオフ カーブを正確に定義できるので、元々 Harmony で使用するために実装された[最小ドット サイズ]オプションは、ColorFlow で作成したカーブに一般的には必要ありません。ただし、ColorFlow カーブを選択した場合も、このコントロールの機能は維持されます。これは Harmony カーブを ColorFlow に移行し、プロセス テンプレートで出力用に選択したときに、正しい出力動作を得るためです。
注意:
- Maxtone FX と Maxtone SX の場合は、0.20 の最小ドット サイズを推奨します。
- Maxtone FX と Staccato NX の場合は、指定した最小ドット サイズよりも小さいドットは、0% として印刷されます。
- Maxtone SX の場合は、指定した最小ドット サイズよりも小さいドットは、指定した値で印刷されます。
スクリーニング モード
(このガイドの、ドキュメントのスクリーニングに関するトピックも参照してください)
注意:XMP オプションは、XMP 機能のライセンスをお持ちの場合にのみ使用できます。
- [すべてのドキュメント スクリーニングを上書き]を選択すると、プロセス テンプレートで指定したスクリーニングが使用されます。このオプションでは、入力 PDF ファイルや Prinergy DotShop ソフトウェアで指定したスクリーニングがすべて無視されます。
- [ドキュメントの DotShop 設定を維持]を選択すると、利用可能であれば、DotShop プラグインで指定したスクリーニングが使用されます。ページが DotShop で変更されていない場合は、プロセス テンプレートで指定されているスクリーニングを使用します。
- DotShop および XMP の設定でプロセス テンプレートの設定を維持する場合は、[ドキュメントの DotShop 設定と XMP 設定を維持]を選択します。
注意:DotShop の設定はオブジェクトに関連する設定であるのに対し、XMP は色版に関連する設定であるため、XMP の設定は DotShop の設定で上書きされます。 - [ドキュメントの DotShop、XMP、および次の設定を維持]を選択すると、すべての DotShop、XMP、または PostScript ドキュメント スクリーニング(SetHalftoneOperator)設定は、プロセス テンプレートの設定を上書きします。DotShop の設定はオブジェクトに関連する設定であるのに対し、XMP および PostScript ドキュメント スクリーニングは色版に関連する設定であるため、XMP および PostScript ドキュメント スクリーニングの設定は DotShop の設定で上書きされます。ファイルに PostScript ドキュメント スクリーニング設定が含まれる場合は、[角度]、[スクリーン線数]、[ドットの形状]チェックボックスを選択して、角度、スクリーン線数、ドット形状などの設定を個別に優先させることができます。ただし、DotShop または XMP タグで指定した角度、線数、ドット形状などの設定は、無効にできません。
注意:
- Prinergy で入力 PDF ファイルのスクリーン角度がサポートされない場合、サポートされる最も近い角度が使用されます。
- 入力 PDF ファイルで指定されたスクリーン角度が出力デバイスに適合しない可能性があるため、このオプションを使用すると出力結果が意に添わない場合があります。
- 角度座標:[Prinergy]または[PostScript
]を選択します。Prinergy 9.5 までは、ドキュメントに指定されたスクリーニング角度は常に「PostScript 角度」として解釈されたため、ドキュメント スクリーニングと Prinergy プロセス テンプレート スクリーニングを照合する場合に混乱を招いてきました。たとえば、ドキュメント スクリーン角度 15°は、Prinergy の 15° ではなく常に PostScript の 15° と解釈されていました。そして、結果の出力は Prinergy 75° と同じになっていました。これは、Prinergy プロセス テンプレートで指定された 15° の角度と一致しないことになります。すべてのドキュメント スクリーニングに Prinergy 角度座標系の使用を選択できるようになりました。また、ドキュメント スクリーニング角度を Prinergy プロセス テンプレートの角度に揃えることができるようになりました。
スクリーン タイプとスクリーン システム
[出力先]リストで選択した形式に使用するスクリーン システムを選択します。
- [Maxtone]ファミリーのスクリーン タイプは、Prinergy の AM(従来のスクリーニング、RT)スクリーニング技術を基盤としています。以下のスクリーン タイプおよび設定可能なオプションに関する詳細情報は、スクリーン タイプやスクリーン システムについてなど、該当するトピックを参照してください。
- Maxtone:広範な線数、角度、ドット形状を使用する標準的な AM スクリーンを設定できます。
- [Maxtone CX]:[ドット幅]の[ハイライト]および[シャドウ]ボックスで、ハイライトとシャドウのドット サイズを設定できます。
- [Maxtone FX]:[ドット幅]の[ハイライト]および[シャドウ]リストで、ハイライトとシャドウのドット サイズを設定できます。
注意:Maxtone FX はページ全体に対して適用されるため、Maxtone FX で定義されるすべてのオブジェクトのドット サイズは同じにする必要があります。複数のドット サイズを選択すると、出力プロセスでエラーが発生します。 - [Maxtone SX]:[ドット幅]の[ハイライト]および[シャドウ]リストで、ハイライトとシャドウのドット サイズを設定できます。
- [Maxtone IS]:スクリーン セットの解像度は、プロセス テンプレートの[レンダリング]セクションの解像度セットと同じにする必要があります。
注意:ほとんどの IS スクリーンのパラメータは IS スクリーン セットの中であらかじめ定義され、プロセス テンプレートで変更することはできません。IS スクリーン セットの定義については、『Prinergy システム管理ガイド』を参照してください。 - [Maxtone IS CX]:スクリーン セットの解像度は、プロセス テンプレートの[レンダリング]セクションの解像度セットと同じにする必要があります。
- Kodak Staccato ファミリーのスクリーン タイプでは、Prinergy の確率的(FM)スクリーニング技術を使用します。
- Staccato:8 つの独自スクリーン パターンのいずれかを選択することで、ハイライト サイズと角度を設定できます。
- [Staccato NX]:[ドット幅]の[ハイライト]および[シャドウ]ボックスで、ハイライトとシャドウのドット サイズを設定できます。
Maxtone FX または Maxtone SX スクリーン システムについて(角度セット):
各システムは、15 度の角度セットまたは 7.5 度の角度セットで構成されます。たとえば、デフォルト(CMYK 82.5 22.5 7.5 52.5)は 7.5 度セットです。以下の角度セットを使用できます。
シアン | マゼンタ | 黄色 | 黒 |
---|---|---|---|
15.0 | 75.0 | 0.0 | 45.0 |
75.0 | 15.0 | 0.0 | 45.0 |
15.0 | 45.0 | 0.0 | 75.0 |
45.0 | 15.0 | 0.0 | 75.0 |
75.0 | 45.0 | 0.0 | 15.0 |
45.0 | 75.0 | 0.0 | 15.0 |
15.0 | 75.0 | 30.0 | 45.0 |
15.0 | 75.0 | 60.0 | 45.0 |
22.5 | 82.5 | 07.5 | 52.5 |
82.5 | 22.5 | 07.5 | 52.5 |
22.5 | 52.5 | 07.5 | 82.5 |
52.5 | 22.5 | 07.5 | 82.5 |
82.5 | 52.5 | 07.5 | 22.5 |
52.5 | 82.5 | 07.5 | 22.5 |
22.5 | 82.5 | 37.5 | 52.5 |
22.5 | 82.5 | 67.5 | 52.5 |
注意:SCDV 機能を使用してカスタム スクリーン角度を設定する機能(Partner Place の回答 30177 を参照)は、Maxtone FX と Maxtone SX には使用できません。
Dot Shape
(ドットの形状に関するトピックも参照)
リストからドットの形状を選択します。
使用可能なドットの形状は、[スクリーン システム]リストで選択されたスクリーン システムによって異なります。
Maxtone FX の場合は、[Euclidean](デフォルト)、[Round]、または[Light Eliptical]を選択します。
Maxtone SX の場合は、[Round1]または[Euclidean]を選択します。
注意:Round1 ドット(Maxtone SX のみ)の動作は、従来の Round ドットと多少異なります。ドットが重なり始めると(約 78% の色調値)、従来の Round ドット関数でのひし形を維持せずに、急速に円形に変化します。
デバイス解像度
プロセス テンプレートの[レンダリング]セクションの[解像度 X]および[解像度 Y]ボックスに設定された値を表示します。
スクリーン線数
1 インチあたりの線数を選択または入力します。
[スクリーン システム]リストで[Maxtone]、[Maxtone CX]、[Maxtone FX]、または[Maxtone SX]が選択されている場合に使用可能です。
使用できるスクリーン線数のリストは、[スクリーン システム]、[デバイス解像度]、および[出力先]リストの設定によって異なります。
[IS]スクリーン セットを選択した場合は、[スクリーン線数]の値を変更できません。
Maxtone FX の場合、有効な値の範囲は 80 lpi~200 lpi です。
Maxtone SX の場合、有効な値の範囲は 80 lpi~300 lpi です。
プリセットされているスクリーン線数は、80、90、95、100、110、120、133、141、150、175、190、200、240、300 lpi です。独自の値(160 lpi など)を指定することもできます。
サイズ(ハイライト、シャドウ)
[スクリーン システム]リストで[Staccato]または[Staccato NX]が選択されている場合に使用可能です。
プリント コンディションに最適なサイズをミクロン単位またはピクセル単位で選択します。数値が小さいほど、滑らかな出力になります。
使用できるサイズ値のリストは、[スクリーン システム]、[スクリーン線数](Staccato NX)、[デバイス解像度]、および[出力先]リストの設定によって異なります。
注意:通常、[Staccato]のサイズは実際のハイライトと中間調との間くらいのドット サイズを表します。ただし、Staccato のサイズが <##>.1 と表示されている場合は、1 番目のスクリーンを示します。ここで <##> はハイライトおよび 1/4 トーンのドット サイズです。
注意:Staccato NX のサイズは、ハイライトのドット サイズをピクセルで表したものです。
注意:DotShop Composer を使用してハイライトとシャドウのドット サイズを選択することもできます。Maxtone FX はページ全体に対して適用されるので、Maxtone FX で定義されるすべてのオブジェクトのドット サイズは同じにする必要があります。複数のドット サイズを選択すると、出力プロセスでエラーが発生します。
中間調の線数
[スクリーン タイプ]リストと[スクリーン システム]リストで[Staccato NX]が選択されている場合に使用可能です。
リストから、Staccato NX の中間調の線数を選択します。数値が大きいほど、ドット構造が細かくなります。
ドット構造が無作為の場合でも、線数として中間調が指定されます。線数はインチあたりの線の数(lpi)で表され、AM および FM スクリーンの品質や平板印刷上の動作、イメージング処理などを評価する際に便利な測定基準です。指定された Staccato NX の中間調の線数は、同等の Maxtone および Maxtone FX のスクリーン線数で出力される中間調のドット ゲインと印刷時のパフォーマンスを表します。
スクリーン カラー
[スクリーン カラー]ボックスと[角度]ボックスで、以下のタスクを実行します。
- 4 つのプロセス カラー以外の色に対するスクリーニングの設定
- スクリーン システム内における、プロセス カラー スクリーンの入れ替え
- スクリーンを「デフォルト」カラーに割り当てます。このスクリーンは、出力プロセス テンプレートまたはカラー データベースに固有のスクリーニング値が設定されていないカラーに使用されます。
[角度]ボックスで各プロセス カラーと関連付けられるスクリーン角度は、[スクリーン システム]および[ドットの形状]リストの設定によって異なります。
カラーにスクリーンを割り当てるには、[スクリーン カラー]ボックスにスポット カラーの名前を入力するか、「Default」と入力してデフォルトのスクリーン角度を選択します。カラー名を入力する際は、大文字と小文字を区別し、空白を正しく配置します。
注意:2 つのスクリーン(たとえばマゼンタとブラックなど)を入れ替える場合は、両方の指定を修正します。この例では、マゼンタの[角度]ボックスの設定にブラックのスクリーンを指定し、ブラックの[角度]ボックスの設定にマゼンタのスクリーンを指定します。
スポット カラー処理のデフォルト設定
[スクリーン カラー]と[角度]ボックス、またはカラー エディタでスクリーン角度を割り当てられていないスポット カラーに対し、Prinergy でスクリーン角度を割り当てる方法を指定します。
デフォルトのカラー スクリーン角度として C、M、Y、または K を選択するには、[スクリーンを選択]を選択します。使用できるカラーのスクリーン角度を順に使用するには、[各スクリーン角度を順に使用]を選択します。
スクリーンを選択
別のデフォルトのスポット カラー スクリーン角度を割り当てるには、リストからカラーを選択します。
IS スクリーニングの場合、Prinergy では、デフォルトのスポット カラー角度として、[その他]の角度を割り当てることはできません。
各スクリーン角度を順に使用
使用できるプロセス カラーを CMYK の順に使用して、デフォルトのスポット カラー スクリーン角度を割り当てるにはこのオプションを選択します。Prinergy では、既にスポット カラーのスクリーニングに使用されているプロセス カラーは、割り当てられません。
[Staccato Extended]が[スクリーン システム]リストで選択されている場合、スクリーンのリストでは、[スクリーン #1]から[スクリーン #10]へと順に使用されます。
IS スクリーニングの場合、Prinergy では CMYK 以外の角度は使用できません。
イエロー線数の増減幅を抑えて出力
AM スクリーニング アルゴリズムにより、モアレを抑えるために、イエローのスクリーン線数(lpi)が、シアン、マゼンタ、ブラックのスクリーンよりも最大で 14% 多くなります。Y のスクリーンを、Prinergy 2.2 以前の Y のスクリーンにより近づけるには、このチェックボックスを選択します。これにより、イエローのスクリーン線数が、C、M、および K のスクリーン線数の -4~4% の間に制限されます。たとえば、C、M、および K のスクリーン線数が 150 lpi の場合に、このチェックボックスをオンにすると、スクリーニング アルゴリズムによって提供される Y のスクリーン線数は、144 lpi から 156 lpi の間に制限されます。
この設定は、IS スクリーン セットのイエローのスクリーン線数には影響しません。IS スクリーン セットのイエローのスクリーン線数を変更するには、IS Screen Set Editor を使用します。
Maxtone SX Highlight Smoothing
ハイライト領域へトーンをスムーズに移行し、領域内でトーンを滑らかにするには、このチェックボックスをオンにして、Maxtone SX スクリーニングでのみ使用可能なスムージング アルゴリズムを適用します。
このアルゴリズムでは、ドットの移行によって主としてドットの追加がドットの拡大に変わるポイントで発生するさまざまな物理的および視覚的ドット ゲインが補正され、FM から AM への移行がスムーズになります。(実際のポイントの変化は、ピクセル サイズと線数によって異なります。)
Maxtone SX のドット サイズの[ハイライト サイズ]が[なし]に設定されている場合、Maxtone SX のハイライト スムージングを選択することはできません。
スクリーンをページで回転
面付けの各ページを、スクリーンの読み取り方向に回転する場合に選択します。
90 度回転したページがある場合に、スクリーンをページで回転すると、すべてのページのスクリーンが同じ角度になります。
スクリーンは 90 度回転したページにのみ適用されるので、他の向きに回転されているページは影響を受けません。Elliptical または Line のように、回転対称でないドットの形状でスクリーニングした場合、スクリーンの回転結果が目立ちます。
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出力でスクリーンをミラー
選択すると、ミラー出力が必要なすべての出力デバイス間でスクリーンの整合性が保たれるように、スクリーンがミラーされます。
注意:これは、出力されたページのスクリーン角度の回転に影響を与えるので、従来の印刷との互換性を維持する場合にのみ使用します。
[出力でスクリーンをミラー]チェックボックスがオンの場合に、プロセス テンプレートの[デバイス]セクションの[ミラー出力]チェックボックスをオンにすると、スクリーン角度がミラー出力されます。これは、デジタル ドット プルーフでスクリーン角度の整合性を保つため、ミラーされたフィルムまたは版を出力する場合に便利です。
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注意:[ドットの形状]リストで[Round]が選択されている場合は、[スクリーンをページで回転]および[出力でスクリーンをミラー]を選択しても、出力には影響しません。
各ページにハーフトーン フェーズを設定
選択すると、レンダー機能によって、面付けの各ページのハーフトーン スクリーンの基点がリセットされます。
このオプションを選択することで、面付けの各ページに同じビットマップ パターンを適用できます。
これは、面付けのそれぞれのラベルを同一にするラベル プリンタに対して有効です。それぞれのラベルのハーフトーン スクリーンの基点が異なると、ラベルの端が明らかに違って見える場合があります。
スクリーンの塗りつぶし
過剰なインキによるつぶれを避けるために、塗りつぶし領域にスクリーニング パターンを適用します。このスクリーニング機能で、塗りつぶし領域がよりきれいに印刷されます。
また、スクリーンの塗りつぶしは、プルーフ時のインキ消費量削減にも効果があります。
[設定値]ボックスに 0%~99.8% の値を入力し、塗りつぶし(網が 100%)のオブジェクトすべてをスクリーニングするパーセントを指定します。
Maxtone CX
ドット幅
注意:[スクリーン タイプ]リストで[Maxtone]または[Staccato]が選択されている場合は、このオプションを使用できません。
ハイライト
ハイライト用の Maxtone ドットのサイズを(ミクロンで)入力します。
シャドウ
シャドウ用の Maxtone 反転ドットのサイズを(ミクロンで)入力します。
Maxtone FX / Maxtone SX
ドット サイズ
[ドット サイズ]ボックスで、[ハイライト]リストと[シャドウ]リストからドット サイズ(ピクセル単位)を選択します。
選択可能なサイズは、[Maxtone FX]または[Maxtone SX]のどちらを[スクリーン タイプ]リストで選択したかによって異なります。
- Maxtone FX の場合、[1x1]、[1x2]、[2x2]、[2x3]、[3x3]、[3x4]、[4x4]のサイズを選択できます。[ハイライト]のデフォルトは[2x2]、[シャドウ]のデフォルトは[なし]です。
- Maxtone SX の場合は、選択した出力解像度によってサイズが異なります。
- Maxtone FX の場合、[1x1]、[1x2]、[2x2]、[2x3]、[3x3]、[3x4]、[4x4]のサイズを選択できます。[ハイライト]のデフォルトは[2x2]、[シャドウ]のデフォルトは[なし]です。
- 3600 dpi 未満の解像度の場合、[なし]、[1x2]、[2x2]、[2x3]、[3x3]、[3x4]、[4x4]、[5x5]、[6x6]のサイズを選択できます。[ハイライト]のデフォルトは[2x2]、[シャドウ]のデフォルトは[なし]です。
- 3600 dpi を超える解像度の場合、[なし]、[4x4]、[5x5]、[6x6]、[7x7]、[8x8]、[9x9]、[10x10]、[11x11]、[12x12]のサイズを選択できます。[ハイライト]のデフォルトは[4x4]、[シャドウ]のデフォルトは[なし]です。
HyperFlex
フレキソ版の UV 露光時に、小さなドットやグラフィック エレメントを失わないようにするためのスクリーニング技術です。
HyperFlex の詳細については、『Prinergy フレキソ実装ガイド』を参照してください。
HyperFlex Classic
フレキソ プレートにイメージングする場合は、このオプションを選択して、Maxtone ドットに Kodak HyperFlex Classic テクノロジを適用します。
注意:Hyperflex Classic は、オフセット印刷での使用は想定されていません。
極端なハイライトでは、Maxtone が AM グリッドからドットをランダムに削除して、FM スクリーニングを再現します。HyperFlex Classic は、ドットが削除されたライト バルブを配置することで、Maxtone をサポートおよび強化します。
ピクセル
HyperFlex ドット サイズをピクセル単位で入力します。
適切な HyperFlex ドット サイズを知るには、一連のフレキソ露光テストを行う必要があります。詳細については、『Prinergy フレキソ実装ガイド』を参照してください。
HyperFlex Advanced
フレキソ アプリケーションにおいて、Maxtone、Maxtone CX、Maxtone FX、Maxtone IS、Maxtone IS CX、および Staccato NX スクリーン タイプで HyperFlex Advanced を使用するときに選択します。
注意:Hyperflex Advanced は、オフセット印刷での使用は想定されていません。
HyperFlex Advanced は、ライト バルブをハーフトーン ドットの周囲に配置して、個々のドットを強化およびサポートします。
サイズ
ライト バルブのサイズをピクセルで入力します。最小値は 1、最大値は 16 です。
フェザリング(網パーセント値が増加すると HyperFlex サイズが減少する)が適用されるので、この値にはライト バルブの開始サイズを指定します。ライト バルブのサイズは、ゼロ([境界]ボックスに設定された網点の割合)までリニアに縮小されます。
距離: 開始/終了
ライト バルブの中央とドットの中央との間の距離を入力します。
推奨される設定:[開始]および[終了]ボックスには同じ値を入力し、かつ[マージ距離]ボックスの入力値より大きい値にします。たとえば、[開始
]と[終了]ボックスの両方に 2 を入力し、[マージ距離
]ボックスに 1 を入力します。これにより、隣接するハーフトーン ドットから同じ距離になるようにライト バルブが配置されます。
推奨設定を使用しない場合は、[開始]ボックスに、ライト バルブから最小ハーフトーン ドットの中央までの距離を入力します。[終了]ボックスには、ライト バルブから最大ドットの中央までの距離を[境界]ボックスの指定に従ってピクセル単位で入力します。
マージ距離
ハーフトーン ドットに対するライト バルブの配置を指定する値を入力します。
推奨される設定:[開始]および[終了]ボックスに同じ値を入力します。[マージ距離]ボックスには、[開始]ボックスと[終了]ボックスに入力した値よりも小さい値を入力します。たとえば、[開始
]と[終了]ボックスの両方に 2 を入力し、[マージ距離
]ボックスに 1 を入力します。これにより、隣接するハーフトーン ドットから同じ距離になるようにライト バルブが配置されます。
境界
HyperFlex Advanced が適用されなくなる網パーセントを入力します。通常、[境界]は 20%~50% の範囲で設定することをお勧めします。
DigiCap
Kodak DigiCap は、デジタル フォトポリマー(フレキソ)メディア用のスクリーニング ソフトウェアで、小さな反転ドット(チント)を使用してベタの領域でのインキ転写を改良する目的で開発されました。
反転ドットのサイズと網点の割合を指定して、DigiCap テクスチャを設定します。[テクスチャ]ボックスに、反転ドットの長さと幅を入力します。最大サイズは 10 ピクセル x 10 ピクセルです。
[設定値]ボックスには、網点の割合を入力します。たとえば、網点の割合を 92% にすると、領域の 8% が反転ドットになります。
DigiCap の適切なサイズと割合を決定するには、粗さのレベルと網点の割合のさまざまな組み合わせをテスト印刷する必要があります。ドットのサイズと網点の割合を決定する前に、包括的な印刷テストを行ってください。詳細については、『Prinergy フレキソ実装ガイド』を参照してください。
[Keepaway]ボックスに、DigiCap テクスチャ化を行わないエレメントのエッジと DigiCap テクスチャ化の開始点との間の距離(ピクセル数)を入力します。
カスタム パターン
プロセス テンプレートで反転ドットのサイズと網点の割合を設定する代わりに、このチェックボックスをオンにして、カスタム パターン ファイルから DigiCap パターン設定を使用します。[カスタム パターン]チェック ボックスをオンにした後で、カスタム パターン ファイルの名前(<ファイル名>.raw
または <フォルダ名>\<ファイル名>.raw
)を[カスタム パターン]ボックスに入力するか、矢印をクリックし、ファイルを参照して選択します。
このオプションを使用するための要件:
- カスタム パターン ファイルは、
\\<ServerName>\AraxiHome\CreoAraxi\data\Screening\DigiCap
フォルダの Prinergy サーバーに置かれている必要があります。この場所にサブフォルダを作成することもできますが、そのようなサブフォルダにカスタム パターン ファイルを配置した場合は、[カスタム パターン]ボックスに<フォルダ名>\<ファイル名>.raw
のように、フォルダの名前を指定する必要があります。 - このオプションを使用する前に、まず Prinergy Administrator でプルーフィング デバイス拡張タイプの出力 JTP を作成してから、出力プロセス テンプレートの[レンダー]セクションで、この JTP を選択する必要があります。
- プリンタ JTP で処理するには、カスタム パターン ファイルに以下のプロパティが必要です。
- 8 ビット グレースケール画像ファイル
- 黒または白のピクセルのみ
- 同一の画像幅と高さ
- Photoshop RAW 形式で保存(注意 1)
- カスタム パターン ファイルは、
プリンタ JTP がカスタム パターンを適用する方法
カスタム パターン ファイルの各ピクセルは、ファイルや出力の解像度に関係なく、出力ラスターの 1 つのピクセルに影響します。JTP はカスタム パターン画像のステップを実行し、縦横に繰り返して、出力画像領域全体を網羅します。このステップ パターン画像のピクセルが白の場合、対応する出力ピクセルも白くなります。ただし、以下のように Keepaway が適用される場合を除きます。Keepaway = 1 の場合、白の領域の 1 ピクセル以内にある黒のピクセルは白に変更されません。
次の図に、[カスタム パターン]で選択した Sample64x64.raw
カスタム パターン ファイルの、Keepaway = 1 での効果を示します。
左のグラフィックは、2400 dpi でレンダリングされた、6 ポイント Times の「r」の文字です。中央のグラフィックは、他のグラフィックと同じサイズでタイル配置された、Sample64x64.raw
パターンです。右のグラフィックは、DigiCap が適用された出力を示します。
カスタム パターンの作成
- カスタム パターンには、肉眼でプレートや印刷された用紙を見るのと同じように、離れたところから見たとき、滑らかで均一に見えるどのようなパターンも使用できます。
- カスタム パターンは、目に見えるアーチファクトを発生させることなくパターンのエッジの位置が合うように、プリンタ JTP でステップを処理する必要があります。これを Photoshop で確認するには、[フィルタ]>[その他]>[オフセット…]の順に選択し、パターン サイズの約半分の[横]と[縦]の移動値を入力し、[未定義領域:ラップ アラウンド]を選択します。
- パターン内のピクセル クラスタのサイズと濃度は、出力サンプルのベタ領域でインキ濃度の一貫性が保たれるように、実験して調整する必要があります。