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プロセス テンプレートのこのセクションでは、最終出力時の出力解像度とシステムによるスポット カラーの処理方法を決定します。

JTP

レンダリングに使用する JTP(Job Ticket Processor)を選択します。
注意:Prinergy Administrator を使用して JTP を設定します。

デバイス解像度

このリストは、[出力先]リストで出力デバイス形式が選択されている場合に使用できます。
リストで選択したデバイスの解像度を選択します。

解像度 X

デバイス解像度]ボックスが無効な場合に使用できます。
解像度の値を入力します。

解像度 Y

デバイス解像度]ボックスが無効で、出力先リストで選択した出力形式が、異なる解像度の値に対応する場合に使用できます。
解像度の値を入力します。

カラー モデル

出力に使用するプロセス カラー モデルを選択します。
使用できるオプションは、[出力先リスト]で選択した出力形式によって異なります。

諧調

出力するグレーの諧調を設定するには、スクリーンされたデータの場合は 1 を選択し、連続諧調データの場合は 256 を選択します。1 を選択すると、リファイン プロセス テンプレートの[キャリブレーション&スクリーニング]セクションに入力できるようになります。
使用できるオプションは、[出力先]リストで選択した出力形式と[カラー モデル]リストで選択したカラー モデルによって異なります。

分版する

出力先]リストで選択されている出力形式が分版出力をサポートしていて、[カラー モデル]オプションで[DeviceCMYK]を選択した場合に使用可能です。
Prinergy で色版を出力する場合に選択します。Prinergy で単一のコンポジット ファイルを出力する場合は、このチェック ボックスをオフにします。

スポット カラーの変換にカラー コンバイナを常に使用

出力先]リストで[Expose JTP (GDAPI)]が選択されている場合は、このチェックボックスは使用できません。
入力ファイルにオーバープリントのスポット カラーが含まれる場合、レンダラのプラグインであるカラー コンバイナでレイヤーが合成され、オーバープリントのカラーを正しく出力します。

このチェック ボックスをオフにすると、以下の状況の場合に、レンダラがスポット カラーのプロセス カラーへの変換を行います。

    • 入力ファイルがコンポジットである。
    • カラー データベースですべてのスポット カラーが不透明に設定されている(スポット カラーがカラー データベースに存在しない場合は不透明と想定)

上記に当てはまらない場合は、[スポット カラーの変換にカラー コンバイナを常に使用]チェックボックスがオフになっていても、カラー コンバイナが使用されます。

このチェック ボックスを常にオンにすることをお勧めします。

このチェック ボックスは、[レンダー]セクションおよび[カラー変換]セクションに表示されます。一方で変更を行うと、もう一方にも変更が反映されます。

カラー コンバイナについて」を参照してください。

アンチエイリアス

アンチエイリアスを有効にするには、このチェック ボックスをオンにし、[比率]リストで、アンチエイリアスの比率を指定します。
アンチエイリアスとは、ラスター化された出力での「階段状のギザギザ」を最小限に抑えることで出力の外観を向上させる手法です。目的の出力解像度よりも高い解像度でレンダリングしてから、目的の出力にダウンサンプリングすることでこれを行います。これにより「平均化された」ピクセルが生成され、低解像度出力での「階段状のギザギザ」を軽減できます。アンチエイリアスの比率の値は、中間の解像度を決定する係数を表します。値が大きいほど高品質になりますが、出力速度が遅くなります。たとえば、出力が 300 DPI 8-bit TIFF でアンチエイリアス比が 4 の場合、Prinergy は 1200 DPI(4 x 300 DPI)の中間出力をレンダリングし、その後ユーザーが要求した 300 DPI にダウンサンプリングします。アンチエイリアスは 8-bit(256 諧調)出力でのみ使用できます。

フォントに問題がある場合にエラー

ファイルのフォントが見つからない場合に出力プロセスをエラーにするには、このチェックボックスを選択します。
注意:このオプションは、ベクター出力(PDF、PS2、PS3、EPS、DCS ベクター、PDF/X-1a、PDF/X-3、CT/LW、および DELTA)には使用できません。

マーク ファイルに埋め込まれたフォントを無視

Prinergy がマーク ファイルの埋め込みフォントを無視し、システム フォント フォルダでフォントを検索する場合は、このチェックボックスをオンにします。
重要:%ServerName%\%AraxiHome%\AdobeExtreme\bin\fonts にフォントをインストールする必要があります。インストールしないと、出力でエラーが発生します。

テキストをパスに変換

このチェック ボックスをオンにすると、ファイルが RIP 処理される前にフォントがアウトラインに変換されます。
このオプションは、Prinergy に CPSI 3016 RIP が追加された Prinergy 3.0 で追加されました。このオプションは、特定のジョブで 3016 RIP がフォントを処理できない場合に役に立ちました。
このオプションは現在では有用性は限られていますが、RIP によってフォントが正しくレンダリングされないという稀なケースの回避策として用意されています。このオプションを永続的に有効にすることはお勧めしません。このオプションを特定のジョブで使用する場合、プルーフとプレートの両方をこのオプションを使用して出力することをお勧めします。

テキストをパスに変換]チェックボックスをオンにすると、低解像度のプルーフ出力ではテキストがより太く表示されます。この表示の問題は、次のいずれかで解決できます。

    • 高解像度でレンダリングする(Virtual Proofing System などの 1-bit 出力にレンダリングする場合)。
    • アンチエイリアスを使用する(CT 出力にレンダリングする場合)。

      注意:このチェック ボックスは、ラスター出力形式(.VPS、.TIFF など)でのみ使用できます。

却下されたバージョンの出力を制限

このチェック ボックスでの指定は、レイヤー PDF バージョニングに適用されます。承認が[却下]に設定されているバージョンがある場合は、このチェックをオンにして[警告]または[出力時に失敗]のいずれかを選択します

エラーが含まれるレイヤー / バージョンの出力を制限

このチェック ボックスでの指定は、レイヤー PDF バージョニングに適用されます。選択したレイヤー / バージョンを印刷する一方で、エラー レイヤー / バージョンを印刷しない場合に、このチェック ボックスをオンにします。詳細については、このガイドのバージョニングの章を参照してください。

複雑なジョブ モード

地図ジョブや高解像度のビットマップを含む PDF ファイルなど、RIP 処理に失敗したり、処理に時間がかかったりするような複雑なジョブを処理する場合に、このチェック ボックスをオンにします。通常の RIP 処理を行っても問題のないジョブでは、このオプションは使用しないでください。オプションを有効にした場合、RIP の処理に時間がかかります。オプションを有効にして複雑なジョブを RIP 処理すると、数時間かかることもあります。ただし、出力は正しく行われます。

複雑モードでは、Adobe Rasterization RIP 方法が使用されます。この方法では、デフォルトの "ハイブリッド フラット化" RIP 方法を使用せずに、アートワークをセグメントに分割して、デバイス解像度でラスタライズします。この方法を使用すると、透明処理と多数のベクター パスが含まれる非常に複雑な PDF のパフォーマンスが向上する場合があります。複雑なジョブ モードはデフォルトでオフになっています。これは、複雑でない PDF にこれらのオプションを使用すると、従来のハイブリッド フラット化を使用する場合よりもパフォーマンスが低下する可能性があることが理由です。

自動:

[複雑なジョブ モード]オプションを使用する場合に推奨されるオプションです。複雑な PDF を定期的に受信する場合は、[自動]を使用します。このモードでは、ジョブ内のページが分析され、コンテンツに基づいて最適な RIP 処理モード(ラスタライズまたはハイブリッド フラット化)が選択されます。

バージョン 9 より前の Prinergy の[複雑なジョブ モード]オプション(今は "レガシー" というラベルが付けられています)では、複雑さに関係なく、グローバルなラスタライズ方法が使用されていました。これにより、複雑でない PDF の処理速度が低下する場合がありました。[自動]では、ページ コンテンツが分析され、ジョブ内の各ページに最適なモード(ラスタライズまたはハイブリッド フラット化)が選択されるため、この問題が解決されます。解析によって複雑でないジョブ(多数のパスや透明処理が含まれないジョブ)に不要なオーバーヘッドが追加される可能性があるため、このオプションはデフォルトでオフになっています。

注意:複雑なパッケージ ファイルで大幅な速度の向上が確認されました。

標準ラスタライザ:

ラスタライズに Adobe Common Renderer を使用します。このオプションでは、Prinergy にまだ含まれていない追加の Adobe RIP 機能もサポートされます。

代替ラスタライザ(レガシー モード):

ラスタライズに Adobe Graphics Manager を使用します。これは、バージョン 9 より前の Prinergy で使用されていたオプションです。このオプションでは、複雑さに関係なくすべてのページがラスタライズされます。このオプションは、通常、非常に複雑な PDF に対して標準モードよりも高速です

注意:

  • これらのオプションを使用すると、消費される RAM が増える可能性があります。
  • これらのオプションは、Adobe PDF Print Engine で出力する場合にのみ機能します。
  • これらのオプションに対するテストはまだ十分に実施されていないため、使用する際はご注意ください。

細線のレンダリング (拡張プリンターJTPタイプでのみ使用可能)

セキュリティ印刷などのアプリケーション向けに、細い線をより鮮明にレンダリングします。このオプションをオンにすると、ストロークなどの要素がピクセル グリッドの中央に当たったときのみ、ピクセルがオンになります。このオプションを使用しない場合は、要素がピクセル グリッドのごく一部にしか触れていなくても、ピクセルがオンになります。

キャッシュ表示リスト (拡張プリンターJTPタイプでのみ使用可能)

これにより、通常は、同じ PDF ページが複数回配置された場合の面出力が速くなります


抑制可能なエラーの処理

以下のオプションから 1 つを選択します。

    • ★すべてのエラーを無視★ — 致命的ではないすべてのエラー メッセージを無視します。
    • negative dash phase エラーを無視 — negative dash 値を含むラインに関連したエラーのみを無視します。
      注意:PDF および PS の仕様では、negative dash 値は不正とみなされています。これらのエラーは、通常、致命的ではなく、抑制しても問題になることはありません。
    • ★無効なフォント データ エラーを無視★(注意して使用してください) — 無効なフォント データに関連するエラーのみを無視します。この設定では、RIP は無効なフォント構造を無視し、フォントをレンダリングするために「ベスト エフォートを適用」します。これにより、出力が不正確になる可能性があります。
    • すべてのエラーを検出 — すべてのエラーを検出して、出力をエラーにします(これがデフォルトの設定です)。 

注意:フォント関連のエラー処理。APPE 3.x では、無効なデータが含まれたフォントを厳しく制限するようになりましたが、[無効なフォント データ エラーを無視]設定を使用してエラーを抑制できます。無効なフォント データによりレンダリングの問題(出力でフォントが欠落するなど)が発生することがあるので、この設定は慎重に使用してください。このオプションを使用する場合は、出力を注意深く確認してください。実際の例としては、一般的に無効なフォントのエラーを無視しても安全なことが示されています。

Prinergy 8.0 で[★すべてのエラーを検出★]設定を使用する場合は、処理履歴メッセージに実際のフォント名が出力されますが、メッセージに次の制限があります。

    • 複数の無効なフォントが含まれる 1 つのページを出力する場合、RIP は最初に検出したフォントのみを報告して終了します。
    • 複数のページ(各ページに固有の無効なフォント データが含まれる)を出力する場合、RIP が処理する最初のページのフォントのみが履歴で報告されて、すべてのページの出力が失敗します。
    • 複数のページ(各ページに固有の無効なフォント データが含まれる)を面付けして出力する場合、最初のページの無効なフォント データのみが報告されます。2 つの面付け面(各面に無効なフォントが含まれる)を一度に送信した場合、両方(ただし同様に、検出された各面の最初のページのみ)が履歴で報告されます。
    • Prinergy 7.5 で、negative dash phase エラーまたは無効なフォント エラーが検出された場合に、不明瞭なエラー メッセージが表示されます。
      DiagView:ACR エラー:26、PDF ファイルを解釈できません
      Workshop:ジョブを処理しようとしたときにエラーが発生しました。

 ヒント:問題のある各フォントを見つけるには、各フォントをアウトラインに変換し、すべての無効なフォント データが解決されるまで出力を繰り返します。または、無効なフォント データを無視するように出力プロセス テンプレートを設定し、プルーフを詳しく調べます。

従来のパターン オーバープリントの動作

このオプションをオフにすると、パターンの親グラフィック状態が使用されます。この設定をオフにすると、PDF 1.6 仕様に沿ったものになります。ただし、何らかのアーチファクトが発生することが確認されているため、Prinergy では従来の(APPE 5 より前の)動作が設定されています。パターンまたはスムーズ シェーディングのオーバープリントで問題が発生した場合は、この設定をオフにすると解決に役立つことがあります。


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