プロセス テンプレートのこのセクションでは、面付け出力時における出力ファイルの形式と圧縮の設定を指定します。
含める画像の種類
PDF に出力する場合は、[オリジナル]を選択し、出力ファイルに元の画像を出力します。
[低解像度]を選択すると、出力ファイル内の画像の低解像度バージョンが出力されます。
圧縮
(ファイルへの出力についてを参照してください)
プロセス テンプレートの上部にある[出力先]リストで選択した出力形式によって、使用できる圧縮オプションが異なります。以下の圧縮オプションを使用できます。
- なし:ファイルを圧縮しない場合に選択します。
- CCITTG3:スクリーニングされない形式に出力する場合は使用できません。
- CCITTG4:スクリーニングされない形式に出力する場合は使用できません。
- LZW
- RLE
- ZIP:Kodak Staccato スクリーニング ソフトウェアを使用する場合に選択します。
注意:プロセス テンプレートの[レンダー]セクションで[スポット カラーの変換にカラー コンバイナを常に使用]チェックボックスが選択されている場合、または[キャリブレーション&スクリーニング]セクションの[スクリーン システム]ボックスで Staccato スクリーニング システムが選択されている場合、圧縮方法 CCITTG3 および CCITTG4 は使用できません。
画質
品質管理オプションは、[出力先]リストが[JPEG]に設定されている場合にのみ使用できます。
Prinergy は、[最高]品質(圧縮率が最も小さく、データの損失が最も少ない)から[最低]品質(圧縮率が最も高く、データの損失が最も大きい)の、5 つの JPEG 圧縮品質オプションを提供します。
- 最大
- 高
- 中間
- 低
- 最小
JPEG 圧縮率が低ければ低いほどファイル サイズは小さくなりますが、画像領域の一部でブロック歪みが現れる可能性が高くなります。画像の劣化が使用目的に合うかどうかを判断して JPEG の圧縮レベルを決める必要があります。
特殊な TIFF タグ
(特殊な TIFF タグについてを参照してください)
出力ファイルに特殊な TIFF タグを追加します。
注意:Virtual Proofing System 2.0 または Copydot Toolkit ソフトウェアに出力する場合以外は、このオプションを使用しないことを推奨します。デバイスによっては特殊な TIFF タグを認識できず、ファイルを読めない場合があります。
プロセス テンプレートの一番上にある[出力先]リストで TIFF または Virtual Proofing System 形式が選択されている場合に使用可能です。
カスタムの TIFF タイトル タグを使用
チェックボックスを選択し、ボックスにカスタム名を入力して、TIFF ファイル形式のタイトル タグを作成します。この機能により、TIFF ファイルを手動で編集する必要がなくなります。
この機能は、Virtual Proofing System ファイルを Digital Blueline 経由で送信し、異なる折丁からの色版をマージする場合に使用します。
注意:このボックスでは、[%job%
]や[%signature%
]などの変数を使用できます。
DCS ファイル形式
[シングル ファイル]を選択すると、あらかじめ分版されたカラーをすべて 1 つのファイルに含む分版済み DCS ファイルが作成されます。ファイル名は、たとえば次のようになります。<PDF filename>.p00n.eps
。
[マルチ ファイル]を選択すると、色版ごとのファイル セットとマスター ファイル 1 つを含む DCS ファイル セットが作成されます。ファイル名は、たとえば、<PDF filename>.p00n.dcs.eps
<PDF filename>.p00n.C.eps
<PDF filename>.p00n.M.eps
<PDF filename>.p00n.Y.eps
<PDF filename>.p00n.K.eps
<PDF filename>.p00n.1.eps
のようになります。プロセス テンプレートの上部にある[出力先]リストで、[DCS]が選択されている場合に使用できます。
EPS データ
EPS データに使用するエンコーディング方法を選択します。
プロセス テンプレートの上部にある[出力先]リストで[EPS ラスター]が選択されている場合に使用できます。
DCS データ
DCS 出力に使用するエンコード方法を選択します。
プロセス テンプレートの上部にある[出力先]リストで[DCS]が選択されている場合に使用できます。
EPS 圧縮
EPS 出力に使用する圧縮方法を選択します。EPS ファイルを圧縮しない場合は[なし]を選択します。
プロセス テンプレートの上部にある[出力先]リストで[EPS ラスター]が選択されている場合に使用できます。
DCS 圧縮
DCS 出力に使用する圧縮方法を選択します。DCS ファイルを圧縮しない場合は[なし]を選択します。
プロセス テンプレートの上部にある[出力先]リストで[DCS]が選択されている場合に使用できます。
TIFF プレビューを DCS マスター ファイルに追加
DCS-2 マルチ ファイル セットのマスタ ファイルにプレビュー ファイルを追加します。Preps や QuarkXPress のようなソフトウェアでファイルのプレビューを表示できます。
プレビュー ファイルの解像度を[解像度]ボックスで指定します。
[出力先]リストで[EPS ベクター]または[DCS](ラスターまたはベクター)が選択されている場合、単ページ出力および面付け出力プロセスのテンプレートで使用できます。
[出力先]リストで[DCS ラスター]が選択されている場合、最終出力プロセス テンプレートで使用できます。
常にカスタム Large TIFF を使う
このチェックボックスはファイル出力タイプが TIFF に設定されている場合にのみ使用できます。デフォルトで、このオプションは無効です。
このチェック ボックスを選択すると、サイズの大きな複数の TIFF ファイル(4 GB 未満)とリンクする JDF ファイルを作成できます。このファイルを含めて 1 つの版のファイル セットになります。
ファイル形式
[マルチ ページ]を選択し、選択した面の全体で 1 つの出力ファイルを生成するか、[シングル ページ]を選択し、面ごとに 1 つのファイルを生成します。
[出力先]リストでベクター出力(DCS を除く)が選択されている場合、単ページ出力および面付け出力プロセスのテンプレートで使用できます。
[出力先]リストで[PS3(PostScriptOut)]が選択されている場合、最終出力プロセス テンプレートで使用できます。
デジタル プリンタでは[シングル ページ]は推奨されません。
ベクター出力オプション
出力形式
[コンポジット]出力または[分版]出力を選択します。この選択によって、入力ファイル形式に基づいた変換が必要かどうかが決まります。
入力ファイルと同じ形式(コンポジットまたは分版)でファイルを生成するには、[自動]を選択します。
注意:
- 分版 PDF/X-1a:2001 およびコンポジットDCS-2 はサポートされません。
- [色版]ダイアログ ボックスでのスポット カラーの処理(変換および出力しない)は、コンポジット ベクター出力についてはサポートされていません。
- [自動]オプションは、プロセス テンプレートの一番上にある[出力先]リストで、ベクター出力(DCS 以外)が選択されている場合に使用可能です。
諧調のレンダリング
PostScript 3 ベクター オブジェクトを Level 3 スムーズシェーディングで描画し、ラスター化された連続諧調オブジェクトを PostScript Level 2 規格に合致するように作成する場合に選択します。ターゲット ワークフローでは、ラスター化されたオブジェクトをベクター オブジェクトよりも高速に処理できますが、長い距離に延びる微妙なシェーディングの品質が低下する可能性があります。
レンダリングされたシェーディングの解像度を[解像度]ボックスで指定します。
[出力先]リストで、[DCS]、[PS2]、[PS3]、または[PDF]が選択されている場合に使用できます。
フォントのアウトライン化
出力ページのすべてのテキスト オブジェクトをベクター オブジェクトに置換します。
この機能は、DCS、PDF、および分版 PostScript ベクター出力で使用できます。特定の RIP で処理できないフォント形式を排除するのに役立ちます。この方法で出力されたテキストは編集できません。また、Adobe Acrobat でプレビューする場合、低解像度モニタに対応するヒンティング情報を失うため、テキストは標準よりも太字に近い状態で表示されます。
トラップの削除
PDF、PostScript レベル 2、および DCS-2 の出力ファイルから、Prinergy で作成されたトラップを削除します。
トラップで生成されたオーバープリントはファイルに残ります。
ジオメトリの適用
ジオメトリ設定を PDF、PostScript レベル 2、および DCS-2 出力ファイルに適用する場合に選択します。
[ページ ジオメトリの設定]ダイアログ ボックスで、ページのジオメトリ(オフセット スケール、方向)を設定できます。
このチェック ボックスをオンにすると、ジオメトリが出力ファイルに適用されます。[ページ ジオメトリの設定]ダイアログ ボックスを表示するには、[編集]メニューで[ページ ジオメトリの設定]を選択します。
オーバープリントのシミュレート(CMYK のみ)
不透明オブジェクトでオーバープリントの重なり部分を置き換えます。
これにより、後工程を行う製作会社や印刷業者のワークフローでオーバープリントが上書きされる設定になっていても、ページ出力時の整合性が維持されます。
PDF レイヤーを保持
レイヤー PDF バージョニング機能に適用されます。詳細については、このガイドの「バージョニング」の章を参照してください。
PostScript 両面印刷コマンドを送信
用紙の両面に印刷する場合に選択します。縦方向のシートの場合は、[長辺を反転して印刷ページを左右に回転]を選択します。短辺を反転して両面を印刷するには、[達磨どん天]を選択します。
このオプションは、PostScript 出力に duplex コマンドを追加するだけです。消費者向けデバイスでは、このコマンドをサポートしていない可能性があります。
可能な場合はプリフライト レポートを作成
このオプションを選択すると、プリフライト プロファイルを設定済みで、リファイン プロセス テンプレートの[PDF プリフライト]セクションで、このオプションが設定されている場合は、プリフライト レポートが作成されます。
出力インテント
[出力インテント]領域で、作成する PDF/X ファイルの ICC プロファイルまたはプリント コンディションを名前で指定できます。
プリント コンディションとは、入力データと印刷画像の色域の間の関係が定義された印刷条件を示すドキュメントのことです。通常プリント コンディションは、ICC のような組織に登録されています。
以下のいずれかの操作を実行します。
- ICC プロファイルを指定するには、[プロファイル]チェックボックスをオンにして、プロファイルのパスを指定します。
- プリント コンディションを名前で指定するには、[名前]チェックボックスをオンにして、リストから選択します。
- PDF の生成に[カラー変換]セクションで指定された ICC プロファイルを使用するには、[カラー変換デスティネーション プロファイルを使用]チェック ボックスをオンにします。
PDF から出力インテントを削除するには、[なし]を選択します
- [埋め込まれた出力を保持]を選択し、入力 PDF に埋め込まれた出力インテントを保持します
出力インテントの詳細...
注意:出力インテントが異なる面に複数の PDF を作成する場合、最初のページ位置の出力インテントが使用されます。