オフセット印刷機で印刷された本のコピードット スキャンを行い、デジタル印刷機で印刷し直すことができます。 ただし、高解像度のコピードット画像を事前に処理しないままデジタル印刷機に送ると、処理に時間がかかったり、出力にモアレが生じたりするおそれがあります。 Prinergy を使用してファイルを事前処理すると、より良い結果が得られます。
たとえば、オフセット品質の高解像度コピードット画像(2400 dpi)をデジタル品質の PDF ファイル(600 dpi)にリサンプルする場合は、以下の手順で単ページ プロセス テンプレートを設定します。
注: この手順で指定しない値は、空白のままになるか、あるいはデフォルト値が設定されます。
- 出力先リストから、PDF ラスターを選択します。
- コピードットチェックボックスをオンにし、矢印をクリックしてコピードットセクションを開き、以下のパラメータを設定します。
- リサンプルチェックボックスをオンにします。
- キャリブレーション カーブリストから、なし(または他の任意のカーブ)を選択します。
- レイアウトチェックボックスをオンにし、矢印をクリックしてレイアウトセクションを開き、以下のパラメータを設定します。
- サイズリストから、デジタルを選択します。
- 出力範囲ボックスで、トリミング ボックスを選択します。
- レンダーチェックボックスをオンにし、矢印をクリックしてレンダーセクションを開き、以下のパラメータを設定します。
- 解像度
X
ボックスに600(dpi)と入力します。
- 解像度
Y
ボックスに600(dpi)と入力します。
- カラー モデルリストから、DeviceCMYKを選択します。
- 諧調オプションで、1を選択します。
- 解像度
- キャリブレーション&スクリーニングセクションで、矢印をクリックしてキャリブレーション&スクリーニングセクションを開き、必要な設定を行います。 処理するデータにコピードット以外の画像またはページが含まれている場合を除き、この設定は関係ありません。 処理するデータにコピードット以外の画像またはページが含まれている場合は、お使いの出力デバイスで良好な結果が得られる値を選択してください。
- ファイル形式セクションで、矢印をクリックしてファイル形式セクションを開き、以下のパラメータを設定します。
- 圧縮リストから、CCITTG4を選択します。
- ファイル形式リストから、マルチ ページ ドキュメントを選択します。
- デバイスセクションで、矢印をクリックしてデバイスセクションを開き、デバイス パスボックスにデジタル印刷機の入力ホット フォルダのパスを入力します。または、このプロセス テンプレートを使用して、(ファイルの発行プロセスなどによって)デバイスのトラック可能な接続にデジタル印刷機を接続する場合は、デフォルトのパスをそのまま使用します。
- マークセクションで、矢印をクリックしてマークセクションを開き、マークと裁ち幅の追加の余白ボックスでは、印刷機の出力に裁ち幅が含まれるようにデフォルト値(36 pt)をそのまま使用します。 ただし、裁ち幅のない PDF を作成する場合は、すべてのボックスに
0
と入力します。