APA ファイルをテキスト ファイルまたは APA エディタの未加工の APA ファイル表示で作成すると、後方参照として名前付けパターンを作成できます。
パターンに名前を付け、以下の項目を含む別のパラメータの後方参照としてそのパターンを使用することができます。
- ページ セット名
- ページ セット プレフィックス
- 位置番号
- レイヤー番号
パターンに名前を付けるには、ワイルド カードの後に名前を入力し、角括弧で囲みます。たとえば、[#PagePosition] や [%Prefix] のように入力します。どのような名前でも使用できますが、APA ファイルを読む人にとっては、その名前がパターンに含まれる情報(ページ位置、ページ セット名、ページ セット プレフィックス、またはレイヤー番号)を示すか、それに関連していると便利です。
たとえば、APA ファイルで "Book.p[#].pdf" を使用して、ページ名 Book.p1.pdf、Book.p2.pdf、Book.p3.pdf などを参照できます。ページ名の中の番号 1、2、3 などを、ページ セットでページが割り当てられるページ位置番号に対応させることができます(Book.p1.pdf をページ位置番号 1 に、Book.p2.pdf をページ位置番号 2 に、など)。パターンには、たとえば [#PagePosition] のように名前を付けることができ、名前を付けたパターンは ASSIGN ステートメントで位置番号の後方参照として使用できます。
注: APA エディタは常に、位置番号への後方参照として使用するパターンの名前として [#PagePosition] を使用します。
名前を付けたパターンを後方参照として使用するためには、ASSIGN ステートメントの中でパラメータを指定する代わりにパターンを使用します。文字数指定子は削除します。たとえば、名前の付いたパターンが [%Prefix:2] の場合、後方参照は [%Prefix] です。
たとえば、この ASSIGN ステートメントは、パターンに一致するすべてのページを、Book-8up という名前のページ セット内の対応するページ位置に割り当てます。たとえば、Book.p1.pdf をページ位置 1 に、Book.p2.pdf をページ位置 2 に(以下同様)割り当てます。
ASSIGN= "Book.p[#PgPosition].pdf" "Book-8up" [#PgPosition] 1
たとえば、この ASSIGN ステートメントは、パターンに一致するすべてのページを、対応するページ セット内の対応するページ位置に割り当てます。たとえば、Inside.p1.pdf を Inside ページ セットの位置 1 に、Inside.p2.pdf を Inside ページ セットの位置 2 に、Cover.p1.pdf を Cover ページ セットの位置 1 に、Cover.p2.pdf を Cover ページ セットの位置 2 に(以下同様)割り当てます。
ASSIGN= "[$PageSet]-P[#PgPosition].p" "[$PageSet].p[#PgPosition].pdf" "[$PageSet]" [#PgPosition] 1
名前の付いたパターンおよび後方参照での加算と減算
多くの場合、ページ番号を補正して APA ファイルに指定できると便利です。 加算(+)および減算(-)を使用することができます。
次に、有効な ASSIGN ステートメントをすべて示します。
ASSIGN= "Page.p[#PgPosition].pdf" "*" [#PgPosition] 1
ASSIGN= "Page.p[#PgPosition].pdf" "*" [#PgPosition] - 50 1
ASSIGN= "Page.p[#PgPosition].pdf" "*" [#PgPosition] + 50 + 30 1
ASSIGN= "Page[#Num].p[#PgPosition].pdf" "*" [#Num] + [#PgPosition] + 50 1
ルールは以下のとおりです。
- パターン マッチングには「#」を使用しなければなりません。
- 数式は、スペースの有無にかかわらず有効です。
たとえば、次の 2 つの式は同じ式として扱われます。
[#Num]-24
[#Num] - 24
- 数学演算は、GEOM ステートメントではサポートされていません。
この例には、7 ファイルからなるブックのすべてのページ割り当てステートメントがあります。ページ位置は、「ページ名のページ番号([#PgPosition])」+「前の各ファイルのページ数」で計算されます。
ASSIGN= "1_frontcovers.p[#PgPosition].pdf" "*" [#PgPosition] 1
ASSIGN= "2_intro.p[#PgPosition].pdf" "*" [#PgPosition]+10 1
ASSIGN= "3_chpt_1.p[#PgPosition].pdf" "*" [#PgPosition]+10+38 1
ASSIGN= "4_chpt_2.p[#PgPosition].pdf" "*" [#PgPosition]+10+38+516 1
ASSIGN= "5_chpt_3.p[#PgPosition].pdf" "*" [#PgPosition]+10+38+516+8 1
ASSIGN= "6_chpt_4.p[#PgPosition].pdf" "*" [#PgPosition]+10+38+516+8+30 1
ASSIGN= "7_appendix.p[#PgPosition].pdf" "*" [#PgPosition]+10+38+516+8+30+8 1
1_frontcovers ファイルから 10 ページをページ位置 1 から 10 に割り当てます。
2_intro ファイルから 38 ページをページ位置 11 から 49 に割り当てます。
3_chpt_1 ファイルから 516 ページをページ位置 50 から 566 に割り当てます。
4_chpt_2 ファイルから 8 ページをページ位置 567 から 575 に割り当てます。
5_chpt_3 ファイルから 30 ページをページ位置 576 から 606 に割り当てます。
6_chpt_4 ファイルから 8 ページをページ位置 607 から 615 に割り当てます。
7_appendix ファイルのページをページ位置 616 以降に割り当てます。
この例は、ページ名にページ開始番号が含まれる書籍のページ割り当てです。ページ位置は、開始ページ番号 [#Start] とページ名からのページ番号 [#PgPosition] の和から 1 を引いた番号です。ページ名は以下のとおりです。
Page_01_27.p1.pdf ...Page_01_27.p27.pdf
Page_28_56.p1.pdf ...Page_28_56.p56.pdf
ASSIGN= [$]_[#Start]_[$].p[#PgPosition].pdf "*" [#Start]+[#PgPosition] -1 1
Page_01_27.p1.pdf はページ位置 1 に割り当てられます。
Page_01_27.p2.pdf はページ位置 2 に割り当てられます。
Page_01_27.p27.pdf はページ位置 27 に割り当てられます。
Page_28_56.p1.pdf はページ位置 28 + 1 - 1 = 28 に割り当てられます。
Page_28_56.p1.pdf はページ位置 28 + 2 - 1 = 29 に割り当てられます。
Page_28_56.p1.pdf はページ位置 28 + 3 - 1 = 30 に割り当てられます。
Page_28_56.p56.pdf はページ位置 28 + 56 - 1 = 83 に割り当てられます。