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Prinergy では、ベクター ベース ファイルよりもラスター ベース ファイルのほうが処理に時間がかかります。ただし、ある手順を実行することによって、Prinergy での処理パフォーマンスを向上させることができます。
パフォーマンスに影響する設定の一部は、画像の特性に悪影響を及ぼす可能性があります。たとえば、あるオプションを使用すると、CT 画像が重なっている端やスクリーン ショット内のテキストがぼやける場合があります。悪影響が出る可能性よりもパフォーマンスの向上というメリットの方が重要かどうかを確認してください。

ビネットを LW レイヤーではなく CT レイヤーに RIP

Brisque RIP を使用して CT/LW ファイルを作成する場合は、ビネットを LW レイヤーではなく CT レイヤーに RIP します。ビネットを CT レイヤーに RIP すると、Prinergy の処理速度が向上します。
ビネットを CT レイヤーに RIP するには、[Brisque RIP]ウィンドウ枠の[Vignette Handling]ウィンドウで、次の設定を有効にします。

  • Scitex Vignettes
  • Vignette to CT(CMYK)
  • Convert Vignette to PS3

このオプションを使用すると最終出力で目に見える影響は最小限で済むため、すべての CT/LW ファイルで使用することをお勧めします。

Brisque RIP で[CT on CT border]を[CT Res]に設定

Prinergy の処理パフォーマンスを上げるには、[Brisque RIP]ウィンドウ枠の[CT Handling]ウィンドウで、CT on the CT BorderCT Resに設定します。
この設定により、CT 画像が重なる端がぼやけ、最終出力の品質に悪影響が生じる可能性があります。このオプションは、出力品質が低下しても問題ない場合にのみ使用してください。
注: 使用している Brisque テンプレートに Kodak Full Auto Frame(FAF)トラッピングと RIP が含まれている場合は、RIP 段階でCT Resを選択できるようにするために FAF 設定を変更する必要がある場合があります。

Brisque RIP でスクリーン ショットを CT 解像度に設定

Prinergy の処理パフォーマンスを上げるには、[Brisque RIP]ウィンドウ枠の[CT Handling]ウィンドウで、ScreengrabsCT Resに設定します。
この設定により、スクリーン キャプチャ内のテキストがぼやけ、最終出力の品質に悪影響が生じる可能性があります。このオプションは、出力品質が低下しても問題ない場合にのみ使用してください。

TIFF/IT ページを作成する際は HC コンポーネントを作成しない

TIFF/IT ページを作成する際は、可能な限り HC(高解像度の CT 画像)ファイルを作成しないようにします。Prinergy では HC コンポーネントを処理すると、パフォーマンスが非常に低下します。HC コンポーネントが必要な場合は、コンポーネントに含めるデータ量を最小限にするようにしてください。たとえば、写真などのデータを含めないようにします。テキストや平網が含まれている場合は問題ありません。HC コンポーネントを作成しない、または格納するデータ量を最小限にするための具体的な設定は、ソフトウェアによって異なります。
一般的な設定方法としては、次のようなものがあります。

  • CT on CT bordersCT Resに設定します。CT 画像間に高解像度の境界が存在する場合は、HC コンポーネントを作成できます。
  • ビネットを CT レイヤーに RIP します。

CT/LW ファイル形式と同様、ページの特性によってはこれらの設定を使用すると出力に悪影響が生じる可能性があります。悪影響が出る可能性よりもパフォーマンスの向上というメリットの方が重要である場合にのみ使用してください。

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