XML ファイル内のデータのタイプを識別する XML スキーマを作成し、そのスキーマを Prinergy RBA にアップロードします。
完全な構文は以下のとおりです。
<schema xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
..<element name="Job">
....<complexType>
......<all minOccurs="1">
........<element name="JobName" type="string" />
........<element name="InputFile" type="string" />
........<element name="ProcessTemplateRefine" type="string" />
........<element name="ProcessTemplateOutput" type="string" />
........<element name="EmailProcessError" type="string" />
........<element name="EmailOutputSuccess" type="string" />
........</all>
....</complexType>
..</element>
</schema>
XSD の記述方法については、http://www.w3.org/XML/Schema を参照してください。
- テキスト ファイルを作成し、以下の必須タグを追加します。
- <schema xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
- ...
</schema>
最初の行では、特定の XML 言語バージョンおよび文字エンコーディングを識別します。<schema> タグは、スキーマが準拠する特定の W3C 標準を識別します。
- スキーマに最上位のエレメント、つまりジョブを作成します。
- <element name="Job">
- ...
</element>
1 つのスキーマに入れるルート エレメントは 1 つです。ルート エレメントは、スキーマが説明しようとするオブジェクトです。
- 最上位のエレメントのデータ タイプを定義します。
- <complexType>
- ...
</complexType>
ジョブは他のエレメントを含むため、そのデータ タイプは complex です。他のエレメントは、ジョブ エレメント内で別のエレメントを使用して定義されます。
- ジョブ名、顧客からの入力ファイル、顧客ファイルのリファインと出力に必要なプロセス テンプレート、エラー発生時やジョブの正常出力時に電子メールを受信する電子メールアドレスなど、ジョブの各エレメントを作成します。
- <element name="JobName" />
- <element name="InputFile" />
- <element name="ProcessTemplateRefine" />
- <element name="EmailProcessError" />
<element name="EmailOutputSuccess" />
- 子ノードのデータ タイプを定義します。
- <element name="JobName" type="string" />
- <element name="InputFile" type="string" />
- <element name="ProcessTemplateRefine" type="string" />
- <element name="ProcessTemplateOutput" type="string" />
- <element name="EmailProcessError" type="string" />
<element name="EmailOutputSuccess" type="string" />
これらの子ノードは他のエレメントを含まないので、「type」をタグ内で定義できます。これらのエレメントは単語や文を含むので、データ タイプは string になります。
- これらのエレメントを、エレメントを必須のものにするタグで囲みます。
- <all minOccurs="1">
- ...
</all>
- このテキスト ファイルに、ファイル名拡張子 .xsd を付けて保存します。
- このスキーマに一致するテスト XML を作成します。
例:
<Job>
..<JobName>MyJob</JobName>
..<InputFile>\\MyServer\MyFolder\MyCustomerFile.pdf</InputFile>
..<ProcessTemplateRefine>Refine:Refine:1stRef-Normz</ProcessTemplateRefine>
..<ProcessTemplateOutput>Loose Page Proof:Virtual Proof:Virtual Proof.LoosePage</ProcessTemplateOutput>
..<EmailProcessError>test@kodak.com</EmailProcessError>
..<EmailOutputSuccess>test@kodak.com</EmailOutputSuccess>
</Job>
- 以下の手順に従って、スキーマを Prinergy システムに追加します。
- ルール セット マネージャーで、ツール > RBA XML スキーマ マネージャーの順に選択します。
- 必要に応じてグループの追加をクリックし、スキーマを含めるグループを追加します。名前を入力して左側のグループリスト内にある親グループをクリックし、作成をクリックします。
- スキーマの追加をクリックします。名前を入力して、左側のグループメニューのグループをクリックします。スキーマ ファイルボックスの横の参照ボタンをクリックして、スキーマ ファイル(.xsd)を選択し、開くをクリックします。スキーマの追加をクリックします。
変換ファイルボックスは空欄にできます。XML ファイルが JDF 形式で、RBA で使用される単純な XML 形式にその XML ファイルを変換する .xslt ファイルを追加する必要がある場合にのみ、このボックスを使用します。
これで、XML の読み取りアクションに対して、ルール パラメータ エディタのスキーマ名リストにスキーマが表示されるようになりました。
- XML スキーマ マネージャーを使用して、スキーマの XML ファイルをテストし、RBA でその XML ファイルが読み取れることを確認します。