XML ファイルを使用して Prinergy RBA に情報を渡します。たとえば、ジョブ、ジョブの入力ファイル、および入力ファイルのリファインに必要なプロセス テンプレートの設定を識別するために使用します。
XML を使用するには、最初に、Prinergy の XML スキーマを XML スキーマ マネージャーに登録します。XML スキーマ マネージャーは、ルール セット マネージャーのツールメニューから起動できます。次に、XML の読み取りアクションを使用して、登録したスキーマに一致する XML ファイルを解釈します。
ファイルをホット フォルダにドロップすることによって、XML ファイルの読み取り機能とルールの起動機能を組み合わせると、Prinergy システムと他のシステム間の相互運用性を実現するための強力な機構を装備できます。
XML 文字のエスケープ
XML の読み取りアクションで XML を処理する場合、文字に関する制限を理解することが重要です。正しく解析するには、使用を避けるべき文字や、エスケープすべき文字がいくつもあります。文字のエスケープについての詳細は、http://ja.wikipedia.org/wiki/Extensible_Markup_Language を参照してください。
例:MIS システムの情報を渡す
Mac OS オペレーティング システム上で動作する経営情報システム(MIS)があるとします。顧客のファイルの場所を含むジョブ情報を MIS に記録します。MIS と Prinergy システムが異なるオペレーティング システム上にあっても、XML ファイルを介してやり取りできます。
ジョブを開始するたびに、MIS により、RBA でルール セットを起動する XML ファイルが、ホット フォルダ内に作成されます。XML ファイルには、ジョブの作成、顧客ファイルの追加とリファイン、単ページ プルーフの作成のために Prinergy で必要なすべての情報を含めることができます。
例:電子商取引サイトの情報を渡す
電子商取引サイトで注文を行うと、注文の詳細を識別する XML ファイルを Web サイトで生成できます。その XML ファイルを Prinergy のホット フォルダに入れると、RBA でそのデータを使用して、ジョブの作成、入力ファイルのリファイン、およびジョブの出力を行うことができます。
RBA で XML を使用するには、以下を行う必要があります。
- Prinergy に送信する XML ファイルのコンテンツおよび構造を定義する、既存の XML スキーマ(.xsd)を使用、または独自に作成します。
- XML スキーマ マネージャーを使用して、Prinergy システムにスキーマを追加または登録します。
- XML の読み取りアクションで、ルールセットを作成します。
XML の読み取りアクションは、Prinergy に対してファイルが存在することを伝える以下のイベントなどに続けることができます。
- ジョブ ホット フォルダ ドロップイベント
- リモート トリガイベント
- ファイルのコピーまたは移動アクションで生成されるイベント