システムに問題が発生した場合や、ルール セットを一時停止して変更する場合に、有効で実行中のルール セットを RBA で自動的に中断または分離することができます。
中断されたルール セット
システムに問題が発生すると、RBA では有効にされている実行中のルール セットが中断されます。たとえば、Prinergy のあるバージョンから次のバージョンへルールを移行しているときに、一部のルール セットを完全にコンパイルできなかったり、有効にすることができない場合があります。そのような場合に RBA はルール セットを中断します。
注: 中断されるのは有効なルール セットのみです。コンパイルが正常に行われなかった場合でも、無効のルール セットは中断されません。無効のルール セットは使用不可とマークされるので、このようなルールセットを有効化する前に、起こりうる問題を解決しておく必要があります。
問題が解決されると、Prinergy を次に再起動したとき、または AutomationApp.exe
プロセスを次に手動で再起動したときに、実行中に中断されたルール セットが自動的に再開されます。
また、ルール セット マネージャーで再開をクリックしてルール セットを再開することもできます。ルール セットは、中断された箇所から引き続き実行されます。
ルール セットが中断されているときに Prinergy を停止した場合、RBA では次に Prinergy が起動されたときにルール セットの再開を自動的に試みます。問題が解決されない場合、ルール セットは中断したままになります。
システムによって中断されている間は、ルール セットを編集できます。このとき、ルール セットが再開したときに実行エラーの原因となる変更を行わないように注意する必要があります。
ルール セットの一時停止
また、ルール セットを変更するために手動で中断(一時停止)することもできます。
有効なルール セットを一時停止すると、再起動されないようになります。ルール セットがアクティブな場合、実行中の処理は通常どおり完了します。
ルール セットを一時停止した後に Prinergy(または AutomationApp.exe
プロセス)を再起動した場合、再起動中は実行中の処理が一時停止されたままです。ルール セットは手動で再開するまで再開されません。
ルール セットを一時停止した後に別のジョブでそのルール セットを有効化した場合、ルール セットを新しいジョブで再開するか、または一時停止したままにするかを選択するように求められます。一時停止したままにすると、新しいジョブとその他のすべてのジョブ内で、そのルール セットが一時停止されます。再開した場合は、新しいジョブとその他すべてのジョブ内で、一時停止したルール セットが再開されます。
分離されたルール セット
ルール セットを中断するのと同様に、システムに問題が発生したときにルール セットは分離されます。ただし、ルール セットが分離されるのは、AutomationApp.exe
プロセスが定期的に(8 分に 3 回以上)クラッシュし、クラッシュの原因がルール セットであると考えられる特定のケースのみです。
ルール セットを一時停止する場合と同様に、ルール セットは手動で再開するまで分離されたままです。Prinergy または AutomationApp.exe
プロセスを再起動しても、ルール セットは自動的に再開されません。
分離されたルール セットを再開しようとする前に、ルール セットの問題を特定して、それを修正する必要があります。ルール デバッガを使用して、問題を診断して修正することができます。
ルール セットの実行を続ける必要がない場合は、プロセス テンプレートウィンドウでルール セットを右クリックして、すべての処理を停止を選択します。これにより、ルール セットが無効になります。
クラッシュの原因がルール セットでないことが確実な場合は、分離ステータスから直接再開できます。AutomationApp.exe
プロセスが再度クラッシュし、ルール セットが再度分離された場合、ルール セットが問題の原因であることが確認できます。ルール セットが正しく再開され、システムがクラッシュしない場合は、ルール セットのエクスポートと該当の実行履歴を添えて、分離のエラーについてコダックにご連絡ください。