この項目には、機能しない名前パターンの例およびその理由が記載されています。
例 1:不正確なファイル命名構文
以下の例では、スマート ホット フォルダが入力ファイルを受け取っていますが、後方参照が不正確なため、ジョブは作成されていません。
ドロップされるファイル名 | Time_200404_p1.eps |
ファイルの名前パターン
| 入力ファイル:Time_[#Date:6]_[$Page].[$Ext] |
出力先のファイル:TimeMagazine_[#Date:6] |
理由:出力先ジョブ名のパターンには、区切り文字としての数値の記述(たとえば、:6)を含めることはできません。
例 2:不正確なファイル命名構文
以下の例では、入力ファイルを受け取り、ジョブが作成されていますが、名前が間違っています。2 番目のワイルド カード [$](後方参照されていません)によって 1 番目のワイルド カード [$](後方参照されていません)が上書きされるため、ジョブ名が eps_pages となっています。
ドロップされるファイル名 | Job_2234.eps |
ファイルの名前パターン
| 入力ファイル: [$].[$] |
出力先のファイル:[$]_pages | |
新規ジョブ名または見つかった既存のジョブ | eps_pages |
理由:後方参照の名前を付けずに、ワイルド カードを複数回使用することはできません。最後のワイルド カードがどのようなものでも、それを使ってジョブに名前が付けられます。
例 3:不適切な後方参照
以下の例では、新しいジョブが入力 ファイルごとに作成されます。
ドロップされるファイル名 | Job_1234_042004_001.ps |
ファイルの名前パターン
| 入力ファイル: [$].[%] |
出力先のファイル: [$] |
理由:出力先ジョブ名のパターンが一般的すぎます。後方参照が不適切です。すべての入力ファイルが出力先ジョブ ファイル名のパターン [$] と一致しています。
注: 以下の例のように、一般的な入力ファイル名のパターンは、ファイルの移動や名前変更でのみ有効です。
ドロップされるファイル名 | Job_1234_042004_001.ps |
ファイルの名前パターン
| 入力ファイル: [$].[%] |
出力先のファイル:該当なし |
例 4:厳しすぎる後方参照
以下の例では、新しいジョブが入力 ファイルごとに作成されます。
ドロップされるファイル名 | Catalog_200404_001.eps |
ファイルの名前パターン
| 入力ファイル:[%][#Date:6][$].ps |
出力先のファイル:[%][#Date][$].ps |
理由:出力先ジョブ名のパターンがワイルド カード [$] によって非常に限定されるため、入力ファイル名内のいずれにも一致します。
推奨:出力先ジョブ名の [$].ps を削除し、出力先ジョブ名を [%]_[#Date]_pages に変更します。
例 5:不正確なワイルド カード
以下の例では、ファイル名の一部の文字がワイルド カードと一致しないため、入力ファイルは移動されません。
ドロップされるファイル名 | Job_1234_042004.001 |
ファイルの名前パターン
| 入力ファイル: [$].[%] |
出力先のファイル:該当なし |
理由:ワイルド カード [%] は文字に対してのみ使用できますが、ファイル名の拡張子に数字が含まれます。