スクリーン システムには、特定のスクリーニング条件に対する一連の最適スクリーニング特性が含まれます。スクリーン角度、スクリーン線数、およびそれらが割り当てられるスクリーンの関係をあらかじめ決めることによって、スクリーニングで発生する問題を減らすことができます。
スクリーン角度は、上の図のルールで計算されます。
スクリーン角度は、出力プロセス テンプレートのキャリブレーション&スクリーニングセクションで設定します。
Maxtone
このスクリーン システムでは、ブラック、マゼンタ、およびシアンの版の角度を基本的な 75°、15°、および 135°にし、同じ線数でスクリーニングすることによってロゼッタ パターンを形成します。モアレを防ぐため、イエロー版は他の色版より線数がやや高めに設定され、0°でスクリーニングされます。デフォルトの割り当てでは、主調色であるブラックが 135°でスクリーニングされます。
このシステムは、シアンとイエロー(グリーン)およびマゼンタとイエロー(肌色)の 2 組の色版の濃淡が滑らかな部分で、モアレの影響を受けやすくなります。角度を入れ替えると、モアレの影響を受けやすい組み合わせは、これらの組から別の組に変わります。肌色が主調色の場合には、マゼンタを 135°に設定します。
このシステムは、特に大型フォーマット デバイスにおいて、均一でモアレの少ないチントで出力し、最良のパフォーマンスを実現するよう設計されています。このシステムのスクリーンは、Allegro のワークフローで生成したスクリーンと互換性があります。
線数 | 40 lpi から 240 lpi まで(使用可能な値は出力デバイスによって異なります) |
ドット形状 | EllipticalP、Heavy Elliptical、Light Elliptical、Line、Line1、Round、Round-Square(Euclidean)、Square、Square1 |
CMYK デフォルト角度 | 165 105 0 45 |
有効なカラーの入れ替え | シアン マゼンタ ブラック |
Maxtone Y30°
このスクリーン システムは、イエロー以外は HQS Classic と同じです。ブラック、マゼンタ、シアンでロゼッタ パターンを形成します。
イエロー版の線数は他の版よりやや高めに設定され、30°でスクリーニングされます。一部のフレキソ印刷およびシルクスクリーンでは干渉模様が発生する恐れがあるため、角度は 0°にしません。デフォルトの角度では、マゼンタとイエローの組のモアレは排除され、シアンとイエローの組がモアレの影響を受けやすくなります。
このシステムは、特に大型フォーマット デバイスにおいて、均一でモアレの少ないチントで出力し、最良のパフォーマンスを実現するよう設計されています。このシステムのスクリーンは、Allegro のワークフローで生成したスクリーンと互換性があります。
線数 | 40 lpi から 240 lpi まで(使用可能な値は出力デバイスによって異なります) |
ドット形状 | EllipticalP、Heavy Elliptical、Light Elliptical、Line、Line1、Round、RoundSquare(Euclidean)、Square、Square1 |
CMYK デフォルト角度 | 165 105 30 45 |
有効なカラーの入れ替え | シアン マゼンタ ブラック |
Maxtone Y60°
このスクリーン システムは、イエロー以外は HQS Classic と同じです。ブラック、マゼンタ、シアンでロゼッタ パターンを形成します。
イエロー版の線数は他の版よりやや高めに設定され、60°でスクリーニングされます。一部のフレキソ印刷およびシルクスクリーンでは干渉模様が発生する恐れがあるため、角度は 0°にしません。デフォルトの角度では、マゼンタとイエローの組のモアレは排除され、シアンとイエローの組がモアレの影響を受けやすくなります。
このシステムは、特に大型フォーマット デバイスにおいて、均一でモアレの少ないチントで出力し、最良のパフォーマンスを実現するよう設計されています。このシステムのスクリーンは、Allegro システムで生成したスクリーンと互換性があります。
線数 | 40 lpi から 240 lpi まで(使用可能な値は出力デバイスによって異なります) |
ドット形状 | EllipticalP、Heavy Elliptical、Light Elliptical、Line、Line1、Round、RoundSquare(Euclidean)、Square、Square1 |
CMYK デフォルト角度 | 165 105 60 45 |
有効なカラーの入れ替え | シアン マゼンタ ブラック |
Maxtone Y-fine
このスクリーン システムは、イエロー以外は HQS Classic と同じです。ブラック、マゼンタ、シアンでロゼッタ パターンを形成します。
イエロー版の線数は他の版より約 40% 高く設定され、0°でスクリーニングされます。これにより、イエローと他のすべての色版の組のモアレが、オフセット印刷の一般的なスクリーン線数では表示されない段階まで上がります。イエローのスクリーン線数を上げるとドット ゲインも増加する可能性があり、イエロー キャストを避けるために固有のキャリブレーションが必要になります。
線数 | 20 lpi から 600 lpi まで(使用可能な値は出力デバイスによって異なります) |
ドット形状 | Round、RoundSquare(Euclidean)、LightElliptical、Elliptical、Heavy Elliptical、Smooth Elliptical、Checker、または Line |
CMYK デフォルト角度 | 75 15 0 135 |
有効なカラーの入れ替え | シアン マゼンタ ブラック |
Maxtone RT01 Y0K45
この従来のスクリーン システムでは、ブラック、マゼンタ、およびシアンの版の角度を基本的な角度 18°、45°、および 72°にし、若干異なる線数でスクリーニングすることによってスクエア ロゼッタ パターンが形成されます。イエロー版はブラック版より線数がやや高めに設定され、0°でスクリーニングされます。
このシステムでは、オリーブ グリーンの濃淡が滑らかな部分で、モアレの影響を受けやすくなります。
線数 | 20 lpi から 600 lpi まで(使用可能な値は出力デバイスによって異なります) |
ドット形状 | Round、RoundSquare(Euclidean)、LightElliptical、Elliptical、Heavy Elliptical、Smooth Elliptical、Checker、または Line |
CMYK デフォルト角度 | 71.6 18.4 0 135 |
有効なカラーの入れ替え | シアン マゼンタ ブラック |
Maxtone RT04 Y45K45
このスクリーン システムは、ロゼッタを形成する HQS スクリーン システムの代わりです。ロゼッタ パターンは、オフセット印刷の一般的なスクリーン線数では視覚的には目立ちません。
シアンとマゼンタ版は同じ線数でスクリーニングされ、有理接線では角度がシアン約 18°、マゼンタ約 72°です。イエローとブラックは 45°でスクリーニングされます。イエローの線数はシアンとマゼンタよりも約 10% 低く設定され、ブラックの線数は約 33% 高く設定されています。それぞれ異なる線数を設定した結果として異なるドット ゲインが生じ、カラーごとのキャリブレーションが必要な場合もあります。
このスクリーン システムでは、他のスクリーン システムで見られるような色版の組に対するモアレの影響は見られません。
基調色版(45°fine)は、HQS スクリーン システムへの追加のカラーとして使用できます。
線数 | 20 lpi から 600 lpi まで(使用可能な値は出力デバイスによって異なります) |
ドット形状 | Round、RoundSquare(Euclidean)、LightElliptical、Elliptical、Heavy Elliptical、Smooth Elliptical、Checker、または Line |
CMYK デフォルト角度 | 71.6 18.4 135 135-fine |
有効なカラーの入れ替え | シアン マゼンタ イエロー ブラック |
Staccato
Staccato スクリーニングは確率的 FM(周波数変調)スクリーニング ソリューションで、Prinergy のオプションとして別途購入いただく機能です。Staccato スクリーニング ソフトウェアと SQUAREspot テクノロジの統合により、確率的(FM)スクリーニングを通常の印刷工程に導入することができるようになりました。
FM スクリーニングを使用するには時間と設備が必要なため、日常の印刷生産のソリューションとしては実用的ではありません。従来の出力デバイスでは、キャリブレーション、現像、およびプレート作成において必要な制御を行うことができないため、これまで使用してきたデバイスで FM スクリーニングを行うことは困難です。しかし、Staccato を使用すれば、FM スクリーニングが日常の印刷工程に対する実用的なオプションになります。Staccato スクリーンと通常のスクリーンを混在させることもできます。
Staccato スクリーニングの詳細は、Staccato ユーザー ガイドを参照してください。
Staccato Extended Color Screens
Staccato スクリーニングは FM(確率的)スクリーニング ソリューションです。Kodak Staccato Extended Color Screen(ECS)は Staccato 10/20/25 シリーズのアドオンです。Staccato ECS には、拡張プロセス カラー印刷をサポートするために、各スクリーンに 10 の独自のパターンが用意されています。
Staccato Extended Color Screen の詳細については、Staccato のマニュアルを参照してください。