これにより、システムが参照する画像の検索場所を指定します。ジョブの高解像度画像は、システムに参照画像の検索場所を指示します。
画像検索パスは以下の場合にのみ適用されます。
- 画像が入力ファイル内に埋め込まれていない。画像が入力ファイル内に埋め込まれている場合は画像検索パスを使用しません。
- 入力ファイルに OPI コメントがある。
- 入力ファイルがまだ処理されていない。
- リファイン プロセス テンプレートのフォントと画像セクションで、画像検索パスで高解像度画像を検索チェックボックスをオンにしたことで、OPI が有効である。
ジョブで複数のフォルダの画像を使用する場合は、それぞれのフォルダの画像検索パスを追加してから、フォルダの検索順序を指定します。
ジョブ作成時またはジョブ作成後、既存のジョブから画像検索パスをコピーできます。
Prinergy が画像を検索する方法
Prinergy では、画像ファイルを検索する場合に次の情報を使用します。
- 入力 PostScript ファイルの場所
- 各 OPI コメントのパスとファイル名
- [画像検索パス]ダイアログ ボックスのユーザー指定の画像検索パス
複数の画像検索パスを使用する場合は、[画像検索パス]ダイアログ ボックスの検索パス リストを使って、検索順序が決定されます。システムでは[画像検索パス]ダイアログ ボックスの一覧の一番上から順にパスを検索します。[画像検索パス]ダイアログ ボックスの上へ移動ボタンおよび下へ移動ボタンをクリックして、検索パスの順番を並べ替えます。次の例を参照してください。
次の検索指定を行うことができます。
- 画像検索パスのサブフォルダを検索するかどうかを指定するには、プロセス テンプレートのフォントと画像セクションの画像の置換領域でサブフォルダの検索チェックボックスのオン/オフを切り替えます。サブフォルダはアルファベット順に検索され、直下のすべてのサブフォルダ内が検索されてから、さらに下位のフォルダ内が検索されます。次の例を参照してください。
- 特定の画像形式を無視するには、次の拡張子の画像を無視チェックボックスをオンにして、検索対象から除外するファイル拡張子を指定します。
- 画像が検索されなかった場合のリファイン プロセスの処理結果を指定するには、リファイン プロセス テンプレートのフォントと画像セクションで画像が不明な場合にエラーチェックボックスをオンまたはオフにして指定します。
複数のフォルダの検索例
状況:
\\NT1\Share1\Folder1
のMacVolume1
という名前の Macintosh シェア(PostScript ファイルを書き込むときに使用)\\NT1\Share1\Folder1\Folder2\PostScriptFile.ps
にある PostScript 入力ファイル
Macintosh コンピュータでは、この場所はMacVolume1:Folder2:PostScriptFile.ps
となります。\\NT1\Share1\Folder1\ImageFolder\Image.eps
にある、PostScript ファイルで使用される画像の 1 つ
Macintosh コンピュータでは、この場所はMacVolume1:ImageFolder\Image.eps
となります。- OPI コメントを含む PostScript ファイル:%ALDImageFileName:MacVolume1:ImageFolder:Image.eps
- Workshop の[画像検索パス]ダイアログ ボックスに含まれる画像検索パス:
\\NT2\Share2\Folder3\Folder4\ImageFolder2
\\NT1\Share1\Folder1
Prinergy では次のパス名を使用して、指示された順に Image.eps
を検索します。
- 入力 PostScript ファイルと同じディレクトリ:
\\NT1\Share1\Folder1\Folder2\Image.eps
- 最初の画像検索パス:
\\NT2\Share2\Folder3\Folder4\ImageFolder2\Image.eps
- 2 番目の画像検索パス:
\\NT1\Share1\Folder1\Image.eps
- %ALDImageFileNameの入力 PostScript ファイルと同じディレクトリ。パス:
\\NT1\Share1\Folder1\Folder2\ImageFolder\Image.eps
- %ALDImageFileNameの最初の画像検索パス。パス:
\\NT2\Share2\Folder3\Folder4\ImageFolder2\ImageFolder\Image.eps
- %ALDImageFileNameの 2 番目の画像検索パス。パス:
\\NT1\Share1\Folder1\ImageFolder\Image.eps
サブフォルダの検索例
この図では、検索パスがフォルダ images
に設定されている場合の検索順序を示します。数字は、Prinergy がサブフォルダを検索するときに各ファイルを認識する順番を示します。
Prinergy で fish.tif
という画像を検索する場合、images
ルート フォルダ、don
フォルダの順に検索し、次に hires
フォルダを検索して、5 番のファイルが検索されます。Prinergy が logo.eps
という画像を検索する場合は、4 番のファイルではなく 2 番のファイルが検索されます。
同じ名前の画像が複数あると、目的でない画像が検出される場合があります。この図には logo.eps
という名前の画像が 2 つあります。このために予期しない結果が生じることがあります。問題がないかどうか、リファインされたページを確認してください。
サブフォルダ数が多い場合、再帰的な検索に時間がかかることもあります。そのため、リファイン処理のパフォーマンスに影響がでる可能性もあります。大容量ディスクを指定する検索パスでは、この機能の仕様にご注意ください。
Macintosh の文字とパスについて
この項目では、Macintosh の文字セット、または Macintosh 文字セットから Windows NT ファイル名の文字セットへの変換については触れていません。このサンプルで使用される名前には簡単なものを使用しています。これは説明を明確にするためであり、文字セットの制限を示唆するものではありません。
システムは%ALDImageFileNameのコメントを解析して Macintosh パスから最初の部分を削除します。その部分が、ディスク名と見なされます。システムでは、常にディスク名を無視します。名前が不明瞭、または Windows NT オペレーティング システムの下にあるフォルダ名として存在しない場合があるためです。
ディスク名が削除されるため、[画像検索パス]ダイアログ ボックスでディスク名を指定できます。ディスク名を選択するには、[画像検索パス]ダイアログ ボックスのボリュームボタンをクリックして、ボリュームを選択します。システムでは、選択したボリュームをジョブのディスク名として解釈します。