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オフセット印刷機やインク ジェット プルーファなどの特定の出力デバイス タイプ用のデバイスリンクを生成する場合、デバイス タイプおよびデバイス コンディションに対してカスタマイズされた CMYK カラー値の変換のために、ColorFlow ではデフォルトのデバイスリンクの処理方法およびその他の設定が提供されています。 まずデフォルトの方法によりデバイスリンクを生成し、カラー出力を確認することをお勧めします。結果が最適でない場合は、デバイスリンクを再定義して、別の方法を選択し、カラー出力を再度確認します。次に、カラーの整合性を高めるには、デバイスリンクを調整します。

要件:デバイスリンク プロファイルを生成するには、フルカラー キャラクタライゼーションを実行する必要があります。

  1. デバイスリンク]リストから、目的の生成方法を選択します(デバイス タイプによっては、使用できないオプションがあります)。 
    • インキ オプティマイズ:シアン、マゼンタ、イエローを組み合わせた濃淡のニュートラル成分をブラックに置き換えることによりインキ使用を最適化するために、高レベルのグレー成分置換(GCR)を適用します。 インキ オプティマイズ機能のライセンスがある場合にのみ、この機能を選択できます。

    • 全色版の再設定:ブラックと CMY の相対量にかかわらず、CMYK 入力のカラーを再現するために、CMYK 色版を生成します。 元のファイルでベタのカラーは、ベタでなくなる場合があります。 指定した墨生成パラメータが使用されます。これにより、特定の CMYK 入力に対して、カラー インキがより少なく、ブラック インキがより多く使用されるか、または逆になる場合があります。

    • CMYK の組み合わせ:すべてのカラーを調整できます。 ブラックと CMY の相対量は、デバイスリンクによって処理されたコンテンツ内に保存されます。
    • ピュアブラックのみ:ブラック チャンネル以外のカラー(ベタ K、K-グレー)は調整されることがあります。 K のみのカラーでは、K 値を変更できますが、他のカラーを追加できません。
    • カラーとブラック ピュア:変更不可と同じですが、ベタの網パーセントが減少する可能性があります。
    • 変更不可:デバイスリンクは、1 つまたは 2 つのインキのみで作成される任意のカラーに他のインキが混ざらないように制限します。 ベタ(網パーセント 100%)の一次色および二次色は影響を受けずにベタのままです。
    • プロファイルの組み合わせリンク:ソースとデスティネーションのプロファイル タグを直接評価することによってデバイスリンクが生成され、最終出力プロファイルと同じブラックが得られます。 この方法は、RGB および CMYK のカラー入力、およびカーブで制御しない SCO に適用されます。
    • カスタム色版:色版のプロパティを制御する場合、このオプションを選択します。
  2. レンダリング インテント]リストで、あるカラーのガモットから別のカラーのガモットにカラーをマッピングするときに使用するガモット変換を選択します。
    次の表に、各レンダリング インテントとその適用例を示します。
    レンダリング インテント適用例詳細
    知覚的写真(スキャンや画像など)すべてのカラーの関係を維持しながら、ソース スペースのすべてのカラーをデスティネーション スペースに適合させます。 この方法は、画像にガモット外のカラー(RGB から CMYK)が顕著に含まれる場合に適しています。
    彩度業務用のグラフィック画像(グラフやベタ塗りなど)ソースの飽和色をデスティネーションの飽和色に変換します。 この方法は、画像の元のカラーを維持するには適していない場合があります。
    相対的デスティネーションの色域がソースの色域より広い場合のプルーフ出力ソースのホワイトをデスティネーションのホワイトにマップし、ガモット内のすべてのカラーを再現して、ガモット外にあるカラーを最も近い再現可能な色相に圧縮します。 この方法では、知覚的方法よりも多くの元のカラーが維持されます。
    絶対的プルーフ出力でソース メディアのホワイトをデスティネーション メディアに再現する必要がある場合正確なカラーを維持し、デスティネーション カラーのガモット内にあるどのカラーも変更しません(ホワイトを含む)。
     
  3. 選択したデバイスリンクに応じて、使用可能なオプションが表示されます。
    • 総インキ使用量の制限:すべてのインキの網パーセントを合計した最大値を指定します。
    • 墨版置換の開始点:ブラック インキのグレー軸上で使用開始濃度を指定します。 たとえば、20% に指定した場合、総インキ使用量が 20% より低い濃度では CMY インキのみが使用されます。
    • 墨版の最大値:ブラック版で使用されるブラック インキの最大の割合を指定します。
    • 墨の強さ:スライダーまたはテキスト ボックスを使用して、カラーのニュートラル グレー成分を生成するために使用される、ブラックとシアン、マゼンダ、およびイエローとの相対量を指定します。 スライダーを「強」に向けて動かすにつれて、カラーにより多くのブラックを含めることができます。
    • 知覚的]レンダリング インテントの場合、ソース色域をデスティネーション色域にマッピングする方法を調整できます。それには、[明るさ強調]および[コントラスト強調]ボックスに目的の値を入力します。 プロファイルはデフォルト設定で生成しておき、その後、分版された画像の出力が適切ではない場合に[明るさ強調]および[コントラスト強調]設定を調整することをお勧めします。
  4. 全色版再設定デバイスリンクと相対的色域レンダリング インテントでは、知覚状の明度範囲のガモット マッピングを実行するために、[黒点の補正]チェック ボックスをオンにします。 
  5. インキ オプティマイズ デバイスリンクでは、インキを節約しながら、ソース カラー スペースに対するカラー マッチングを向上させるために(カラー入力およびカーブで制御しない出力には適用されません)、(PCO または SCO のいずれを使用しているかに応じて)[ターゲット シミュレーション]チェック ボックスまたは[カラースペース変換]チェック ボックスをオンにします。 カーブで制御するデバイスでは、このオプションを選択すると、2 つの異なるカラー スペース間でガモット マッピングを発生させることができます。このオプションを選択しない場合は、インキ使用が最適化されますが、カラーは視覚的に変換されません。
  6. ゼロ入力網パーセント値で 100% ブラックおよびゼロ出力を維持するには、[リッチブラックの純色を保持]チェック ボックスをオンにします。 たとえば、CMYK(50、30、0、100)の入力網パーセントでは、[リッチブラックの純色を保持]を選択すると、100% のブラックおよび 0% のイエローの出力網パーセント値を維持できます。 
  7. OKをクリックします。         
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