RBA では、パラメータに単一の値を設定する代わりに、一連の式を分析した後に設定可能な複数の値から 1 つを選択するように指示することができます。
このタイプのパターン マッチングを条件分岐およびフィルタフロー アクションと値のリストで使用して、指定した文字列の値が特定のパターンに一致する場合に特定アクションを行うようにシステムに指示できます。たとえば、ジョブ名の末尾が XYZ の場合、ファイル名に 6 桁の数字が含まれる場合、または面付けプラン名の末尾が日付ではない場合に、特定アクションを実行するように指定できます。
正規表現を使用して、高度なルールを作成することができます。式を使用すると、より簡略化された RBA のルール セットを作成できます。
RBA では、式と値は、以下の構造を持つリストに定義します。
条件式 | True の場合の "<パラメータ>" 値 |
---|---|
式 1 | 値 1 |
式 2 | 値 2 |
それ以外の場合 | 値 3 |
RBA では最初の式が分析されます。この式が True の場合、RBA はその行の値を使用します。この式が False の場合は、リストの次の行が分析されます。最終行に達しても合致する条件がない場合は、それ以外の場合の行の値が使用されます。
この構造は、Microsoft Visual Basic プログラミング言語の Select Case ステートメントに類似しています。
パラメータ値の選択ダイアログ ボックスで、パラメータ用のリストを作成します。このダイアログ ボックスは、パラメータ値ダイアログ ボックスの値のリストの作成ボタンをクリックすると表示されます。
例
オペレータの名前が付いたグループでジョブを整理して、ジョブがオペレータのグループに作成されるたびに、該当するオペレータに E-メールを送信できます。E-メールアクションの宛先パラメータのリストを、以下のように設定します。
条件式 | True の場合の "宛先" の値 |
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ジョブ > ジョブ グループ > 名前、次を含む、Bob | bob@printer.com |
ジョブ > ジョブ グループ > 名前、次を含む、Pete | pete@printer.com |
それ以外の場合 | carol@printer.com |
ジョブが作成されると、RBA ではジョブ名が検索されます。最初に、文字 "Bob" がチェックされます。一致する文字がある場合は、E-メール メッセージが bob@printer.com に送信されます。一致する文字がない場合は、文字 "Pete" がチェックされます。一致する文字がある場合は、E-メール メッセージが pete@printer.com に送信されます。一致する文字がない場合は、チェックする条件がなくなったため、E-メール メッセージが carol@printer.com に送信されます。
パラメータごとにリストを区別
作成する条件は、パラメータごとに固有のものです。
たとえば、各オペレータが少しずつ異なるメッセージ本文を受信できるようにする場合、E-メールアクションの宛先パラメータのリストと、本文パラメータのリストを設定します。
これにより、必要に応じてパラメータごとに異なる式を使用できます。各リストで異なるオブジェクトを分析したり、異なる条件に対して同じオブジェクトを分析することもできます。
プロセス テンプレートの上書き機能を使用した条件の結合
プロセス テンプレートの上書き機能を使用して条件リストを結合し、分岐のない、効果の高い短いルールを作成することができます。たとえば、特定の文字が含まれるジョブ名を分析する条件を使用し、その結果に基づいて、プロセス テンプレートのデスティネーション プロファイルを指定するボックスを上書きする ICC プロファイルを選択することができます。
詳細情報
正規表現に関する詳細な説明はこの文書の範囲に含まれていませんが、正規表現はコンピュータ業界で幅広く使用され、式の記述と仕様に関する詳細情報が記載された、数多くの書籍、記事、Web サイトがあります。多くの Web サイトでは正規表現のテスターも提供されています。これに式を入力して、さまざまなターゲット文字列に対してテストし、目的のパターンにうまく一致するかどうかを確認できます。