デジタル印刷用に処理された Storefront ファイルの準備を自動化するルール セットを作成します。
注文のページ ファイルが Prinergy システムにアップロードされ、処理されたら、Prinergy でデジタル印刷用の Storefront ファイルを自動で準備することができます。
Storefront 商品ごとにデジタル プロダクション ルールを設定するための次の手順に従います。
- Prinergy で、Storefront 商品用のデジタル プロダクション ルール セットを作成します。
- Prinergy でテンプレート ジョブを作成し、そのテンプレート ジョブに対してルール セットを有効化します。
- Storefront では、商品をテンプレート ジョブに関連付けます。
Storefront システムを使用して注文が送信されたときにファイルの準備を手動で行うか自動で行うかを、システム設定することができます。たとえば、印刷物の発注者が Storefront システムを使用してアップロード可能な印刷項目(印刷用ファイル)をアップロードする場合、プレビューを行うためにファイルの追加とリファインを自動化するようにシステムを設定できます。RBA を使用してこの処理を行うためのルールを作成する必要はありません。
Storefront にアップロード処理のルールを割り当てる方法の詳細については、Partner Place(https://partnerplace.kodak.com/) で入手できるInSite Storefront System Administration Guide(InSite Storefront システム管理ガイド)を参照してください。
以下の表に、Storefront 商品用の一般的なファイル処理について示します。
Storefront 商品 |
プリプレス ワークフロー |
---|---|
アップロード可能な印刷項目(発注者がアップロードしたファイル) |
入力ファイルが追加、リファインされます。印刷発注者と CSR は入力ファイルをプレビューできます。 |
固定項目(発注者がシステムから注文した項目。ファイルは個人用に変更されません) |
入力ファイルが追加されます。 |
可変項目(発注者が可変テンプレートを使用して個人用に設定した項目) |
項目が作成され、入力ファイルが追加されます。 |
グッズ項目(マグ カップ、帽子、T シャツなど) |
ジョブがコピーされます。 |
デジタル出力の自動化
Storefront の注文がプロダクションに移行された後、RBA を使用してデジタル印刷用ドキュメントの準備を自動化できます。各 Storefront 商品で個別のルール セットを作成します。
Storefront ルール セットを開始するイベントにはジョブをプロダクションに変更 - 変更済みイベントを推奨します。このイベントは、InSite 内のプリプロダクション ジョブが、プロダクション ジョブになったときに発生します。Prinergy では、プリジョブからジョブへの移行で発生します。
XML の読み取りアクションをトリガ イベントに追加して、注文情報にアクセスします。このアクションのパラメータに、Storefront 商品用の XML スキーマを指定します。
Storefront 商品それぞれに、可能な数量、カラーなど、商品の印刷オプションを定義する、固有の XML スキーマ定義ファイル(.xsd)があります。Storefront では、商品の作成時にスキーマが自動的に作成され、スキーマには商品と同じ名前が付けられます。
顧客が注文をすると、Storefront により、その商品用の XML スキーマに従った XML ファイルが作成され、RBA に登録されます。この XML ファイルには、顧客が注文した特定の印刷オプションが含まれます。
Prinergy では、XML の読み取りアクションで XML ファイルが解釈されて、その情報がルール セット内で利用可能になります。次に、出力アクションにより、その情報が JDF ファイルに加えられ、JDF ファイルがデジタル プリンタに送信されます。
デジタル印刷エンジンが、Storefront ルールに設定した出力アクションを使用して、ファイルを処理します。
プロダクション ルール セットのトリガ
以下のセクションでは、一般的な Storefront プロダクション ルールのイベントとアクションの概要について説明します。Storefront プロダクション ルールを設定するための詳細な手順については、InSite Storefront System Administration Guide(InSite Storefront システム管理ガイド)を参照してください。
Storefront プロダクション ルール セットを開始するイベントにはジョブをプロダクションに変更 - 変更済みイベントを推奨します。このイベントは、InSite 内のプリプロダクション ジョブが、プロダクション ジョブになったときに発生します。Prinergy では、プリジョブからジョブへの移行で発生します。
注文のステータスを設定イベントをトリガ イベントとして使用し、パラメータを承認/校了に設定することもできます。Storefront で注文が承認されると、プロダクション ルール セットが開始されます。
注文の読み取り
XML の読み取りアクションをトリガ イベントに追加して、注文情報にアクセスします。このアクションのパラメータに、Storefront 商品用の XML スキーマを指定します。
Storefront 商品それぞれに、可能な数量、カラーなど、商品の印刷オプションを定義する、固有の XML スキーマ定義ファイル(.xsd)があります。Storefront では、商品の作成時にスキーマが自動的に作成され、スキーマには商品と同じ名前が付けられます。
顧客が注文をすると、Storefront により、その商品用の XML スキーマに従った XML ファイルが作成され、RBA に登録されます。この XML ファイルには、顧客が注文した特定の印刷オプションが含まれます。
Prinergy では、XML の読み取りアクションで XML ファイルが解釈されて、その情報がルール セット内で利用可能になります。次に、出力アクションにより、その情報が JDF ファイルに加えられ、JDF ファイルがデジタル プリンタに送信されます。
出力アクションの追加
使用する Storefront ワークフローに適合する出力アクションを追加します。Storefront ルール内に含まれる出力アクションは、設定する Storefront 商品の種類によって異なります。つまり顧客の注文方法として、独自の印刷用ファイルをアップロードする場合、カタログから固定の項目を注文する場合、印刷カタログの可変項目を注文してカスタマイズする場合、またはグッズ項目を注文する場合によって異なります。たとえば、以下の 1 つまたは複数のアクションを追加することができます。
- 単ページ出力の実行アクション:デジタル ドキュメントで使用するための内容ファイルを処理します。
- 面付け出力の実行アクション:面付け PDF を作成します。
- ドキュメントの作成アクション:デジタル印刷用の内容ファイルと JDF ファイルを準備します。
一部の設定は、Storefront 注文からの情報で上書きすることができます。たとえば、ジョブ名と数量を上書きできます。
- NexPress フロント エンド用 JDF の編集アクション:NexPress デジタル印刷機を使用している場合は、このアクションを追加して JDF ファイルを編集し、NexPress ホット フォルダに送信します。このアクションは RBA ソフトウェアには含まれていません。NexPress データ モデルをダウンロードして個別にインストールする必要があります。詳細については、Prinergy Digital Print Installation and Configuration Guide(Prinergy Digital Print のインストールと設定ガイド)を参照してください。
- ドキュメントの送信アクション:作成されたドキュメントを、Prinergy システムに接続されたデジタル印刷コントローラに送信します。