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色版ごとにインキ量を最小限に抑える必要がある印刷機の場合、Ink Eater マークを配置するとシート上にバーが配置され、ローラーから必要以上のインキが転写される場合に取り除くことができます。
このバーにより、色版ごとのインキを最小限の量にして印刷します。Prinergy では、ページで使用されるインキ量をピクセル単位で算出し、指定された Ink Eater バー領域の最小必要値に応じてインキ量を追加します。Ink Eater バーは一般に、シートの幅方向のドブに配置されます。
Prinergy Ink Eater マークは、直ちに計算されます。他のすべてのマークを考慮して、インキ量を最も正確に計算します。また、Prinergy の Ink Eater マークはピクセルにハードなエッジが生じないようにスムージングされています。
Ink Eater マークには次の形式が使用されます。
$[InkEater_<minx>_<minY>_<maxX>_<maxY>_<minDensity>_<maxSaturation>_<colors>]
- 最初の 4 つの引数は必須であり、ミリメートル単位で定義されます。
minX
とminY
を組み合わせて長方形 Ink Eater マークの左下隅を定義し、maxX
とmaxY
を組み合わせて右上隅を定義します。これらの値は、面付けで定義されているプレート メディアの左下角に対する相対値です。 minDensity
カラーに適用される最小インキ量(ピクセル単位)です。デフォルト値は 7% です。maxSaturation
Ink Eater マークに適用可能な色の濃さの最大値です。これは、1 つの Ink Eater マークに複数のカラーが含まれる場合に重要になります。デフォルト値は 180% です。colors
Ink Eater マークに含まれるカラーを列挙したものです。デフォルトはSeparationAll
であり、すべてのカラーが含まれます。たとえば MK2 の場合は、マゼンタ、ブラック、および 2 番目のスポット カラーが含まれます。Prinergy 8.1.1 では、Ink Eater マークの新しい形式が導入され、これを使用すると、次のように中括弧で囲まれたカスタム フィールド名を追加して、マーク座標の値を指定することができます。:
$[InkEater_{IEMinX}_{IEMinY}_{IEMaxX}_{IEMaxY}_<minDensity>_<maxSaturation>_<colors>]
。ここで、次の意味があります。IEMinX
- minX の値を含む折丁レベル カスタム フィールドの名前。IEMinY
- minY の値を含む折丁レベル カスタム フィールドの名前。IEMaxX
- maxX の値を含む折丁レベル カスタム フィールドの名前。IEMaxY
- maxY の値を含む折丁レベル カスタム フィールドの名前。この新しい機能では、次のようにカスタム フィールド値を使用して Ink Eater のサイズを制御できます。
注意:カスタム フィールド名に下線を含めることはできません。
Ink Eater マークは、面上のすべてのアートワークおよび他のマークの下に配置されます。
ヒント:複数の Ink Eater バーを配置することができます。これは、ドブに他のマークを配置する必要がある場合に有用です。また、カラーごとに Ink Eater バーを 1 つ作成する際にも有用であると考えられます。
マーク $[InkEater_5_185_706.2_215_7_180_CMYK1]
を使用する場合、次の図で適用の前後を確認してください。
制限
パフォーマンス テストでは、Ink Eater マークが含まれるケースに備えて、プレートごとに約 10 ~ 20 秒の追加の処理時間を見積もっています。
マークは分版されたデータで機能するように設計されているので、コンポジット出力への出力(連続階調 TIFF など)は機能しません。この場合、Marks JTP は失敗します。この制限のために、このマークのユーザーは次のいずれかの操作を実行する必要があります。
- マークが面付けマーク PDF 内にある場合、面付け連続階調プルーフ出力を実行しないようにします。
- 面付けのマーク ファイル内でマークを定義する代わりに、マークを PDF ファイル内に構築し、プレート処理プロセス テンプレートでシート マークとして適用します。
この機能を分版されたPDFページと共に使用すると処理が失敗します。
この機能をレガシー バージョニング ジョブと共に使用すると、正しくない出力になります。