以下は、最小ドット サイズの計算方法です。最小ドット サイズは、出力プロセス テンプレートのキャリブレーション&スクリーニングセクションで設定します。
使用するスクリーン線数でスクリーンのチント パッチを印刷します。パッチはハイライトでもシャドウでも等間隔(たとえば 0.5 パーセントまたは 1 パーセント)にし、印刷する範囲が完全に含まれていることを確認してください。
隣接したドット間の平均距離(ピクセル)は以下ように計算されます。
デバイス解像度 ÷ スクリーン線数 = 平均ドット間隔
たとえば、150 lpi で 2400 dpi の平均ドット間隔は 16 ピクセルです。
つまり、各ドットは平均で、16×16 = 256 ピクセルに配置されます。 Prinergy のスーパーセル スクリーニングでは、広い領域にグレー階調を分散することで 256 階調以上にすることができますが、この数値は計算には便利です。
150 lpi で 16 ピクセルのドットが配置されると、網点は 16 ÷ 256 = 6.25 パーセントとなります。同様に、4 ピクセルのドットが配置されると 4 ÷ 256 = 1.56 パーセントです。つまり 150 lpi では、6 パーセントまたはそれ以下では正確に出力されないか、まったく印刷されないため、最小ドット サイズを 16 ピクセルに設定する必要があります。
全体の計算式:
ハイライトの最小ドット サイズ = 出力できる網点の最小値 ×(デバイス解像度 ÷ スクリーン線数)^2
諧調のもう一方の端であるシャドウにも同様の計算ができます。たとえば、150 lpi で、85% まではベタにならずに印刷できる場合の計算は以下のようになります。
(100% - 85%) × 256 = 38 デバイス ピクセル
したがって計算式は、
シャドウの最小ドット サイズ =(100% - 出力できる網点の最大値)×(デバイス解像度 ÷ スクリーン線数)^2
チントの値ではなくデバイス ピクセルの最小ドット サイズを指定して制御する理由は、実行する印刷プロセスで確実に印刷できるデバイス ピクセルの数は通常一定である一方、デバイス ピクセルが同じでも、使用するスクリーン線数によって網点は変わるからです。したがって、印刷と版の組み合わせに対する最大/最小ドット値を一度設定し、スクリーン線数を変更してもこの設定をそのまま使用します。