バージョニング ホワイト オブジェクトが別のカラー オブジェクトの上に配置されている場合、カラー付きのオブジェクトを構成するカラーはバージョン プランで抽出する必要があります。 (バージョニング ホワイト オブジェクトはすべてのバージョンで表示されないホワイト オブジェクトです。)
たとえば、次のオブジェクト(シアン ボックスのホワイト テキスト)については、バージョン プランで影響を受けるバージョンそれぞれについてシアンを抽出する必要があります。
図 1. バージョンニング ホワイト オブジェクト
バージョン | 使用するカラー | 出力する版 |
---|---|---|
共通 | CMYK | [出力の指定]を[個別に]に設定 |
バージョン 1 | CK | [出力の指定]を[個別に]に設定 |
バージョン 2 | CK | [出力の指定]を[個別に]に設定 |
抽出されていないバックグラウンド オブジェクト カラー
バージョン レイヤーのバックグラウンド オブジェクトを構成するカラーを抽出しない場合、予期しない出力となる場合があります。 次の例を参照してください。
- [オーバープリントに設定]がオフの場合
シアンがバージョン レイヤーとして抽出されていない場合、オーバープリントに設定チェック ボックスをオフ(選択解除)にすると次のようになります。
図 2. バージョニング ホワイト オブジェクト:[オーバープリントに設定]がオフの場合
ホワイト オブジェクトは Acrobat の「共通」レイヤーに含まれており、見ることができます。
- [オーバープリントに設定]をオンにする
シアンがバージョン レイヤーとして抽出されていない場合、オーバープリントに設定チェック ボックスをオン(選択状態)にすると次のようになります。
図 3. バージョニング ホワイト オブジェクト:[オーバープリントに設定]がオンの場合
生成プロセス テンプレートのバージョンニング ホワイト オブジェクトの検出オプションを使用して、差し替えレイヤーのホワイト オブジェクトを識別し、オレンジの X で示すことができます。 差し替えレイヤーでホワイト オブジェクトが検出されると警告が表示されます。このため、抽出されるカラーを変更することができます。
- 差し替えレイヤーでホワイト オブジェクトが検出された場合に、警告を表示して抽出されるカラーを変更できるようにするには、警告を選択します。
- 差し替えレイヤーでホワイト オブジェクトが検出された場合に、警告を表示して抽出されるカラーを変更できるようにし、差し替えレイヤー内のホワイト オブジェクトのバウンディング ボックスをオレンジの X で示すには、警告してマークを選択します。
- 検出プロセスをキャンセルするには、無視を選択します。
注: 警告してマークオプションを選択すると、ジョブを出力する際に、X で示されたホワイト オブジェクトを含む差し替えレイヤーを出力しないように指定することができます。 そのためには、単ページ出力プロセス テンプレート、面付け出力プロセス テンプレート、または最終出力プロセス テンプレートのレンダーセクションで、エラーが含まれるレイヤー / バージョンの出力を制限チェック ボックスをオンにします。