生成プロセスが正常に実行されていても、エラーのあるページについて警告される場合があります。関連付けられているページにエラーがある場合、Prinergy は処理情報ダイアログ ボックスおよび履歴表示でページの名前を報告します。
処理時に他のファイルに影響を与えている問題のファイル
入力ファイル モデル 1 および 2 の生成中に、関連付けられているページで問題が検出されると、Prinergy はその処理を行うすべてのページを続けて検証します。 これらのファイルにはエラーはない可能性があります。
ファイルにエラーがあるかどうかを確認するには、問題ファイルを削除し、残りのファイルを再生成します。 エラーがない場合、ファイルは正常に処理されます。
新しいオプション共通オブジェクトの違いのみをエラー レイヤーに移動または共通オブジェクトの違いのみをエラー レイヤーにコピーを含むモデル 1 および 2 では、ベース(共通)レイヤーにリンクされている PDF ファイルは常に「コントロール」ファイルであるとみなされます。 すべての共通オブジェクトは、共通レイヤーのオブジェクトと比較されます。 問題が検出された場合は、問題のあるレイヤーから共通オブジェクトのみがエラー レイヤーに移動またはコピーされます。 こうすることにより、問題のあるバージョン/レイヤーが修正されるのを待つ間に、共通レイヤーと問題のないレイヤーを出力することができます。
エラー レイヤーのオブジェクト
Prinergy LPV は次のオブジェクトを PDF レイヤーに抽出します。これにはデフォルトでErrorという名前が付けられています。
- バージョン プランで指定されていないカラーで定義されているオブジェクト。 たとえば、カラー Spot5 を抽出するように設定されているバージョン プラン レイヤーがない場合、Spot5 のカラーが付いたオブジェクトはエラー レイヤーに配置されます。
- 入力ファイル モデル 1 および 2 で、共通と見なされる場合でも正確には異なる、さまざまなページからのオブジェクト。 たとえば、差し替えレイヤーが関連付けられているページのオブジェクトが適切に配置、サイズ設定、カラー設定されておらず、それ以外の点ではベース レイヤーのオブジェクトと同じ場合、差し替えレイヤーにあるオブジェクトはエラー レイヤーに抽出されますが、ベース レイヤーにあるオブジェクトは「正しい」オブジェクトとみなされ、エラー レイヤーに移動しません。 差し替えレイヤーにあるオブジェクトは、出力において生じる可能性がある見当ずれを避けるために、エラー レイヤーに抽出されます。
エラーを表示するには、ページ表示のページウィンドウ枠で、問題のあるレイヤー PDF ページ(VP_xxx.pdf
)を Acrobat で開きます。 問題のあるページでエラー レイヤーを表示し、他の PDF レイヤーすべての表示をクリアして、エラーのあるオブジェクトを分離させてください。
オブジェクトが最初のベース オブジェクトに一致しない理由を調べる場合には、次の属性を比較してください。
- 位置
- フォント
- カラー
- 関連付けられた ICC プロファイル
- クリッピング パス
- オブジェクトがページ上で他のオブジェクトと重なる順序(Z オーダー)
オブジェクトがなぜ「エラー」レイヤーに表示されるかを判定できない場合は、Prinergy PDF Compare Acrobat プラグイン(別途ライセンスが必要です)を使用すると、オブジェクト間の相違を見つけるために役立ちます。
Prinergy 7.0 では、ソース レイヤー内の問題のあるオブジェクトを赤い X でマークして、エラーの原因を識別しやすくすることができます。 詳細については、この章の生成プロセス テンプレートを参照してください。
注: エラー レイヤーのオブジェクトを印刷しない場合には何の処理も必要ありません。 オブジェクトをエラー レイヤーに残したままにしてください。