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カラー コンバイナとは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの標準プロセス カラーだけを使用して、トラップ、ノックアウト、およびオーバープリントを含む出力のスポット カラーの色合いをシミュレートするための Prinergy の機能です。カラー コンバイナは、すべてのタイプのジョブ(コンポジット、分版、ベクター、またはコピードット)で同じように、適切に機能します。

Kodak Trendsetter Spectrum デジタル ハーフトーン プルーファを使用する場合、カラー コンバイナでスポット カラーの色合いとハーフトーン ドット構造をシミュレートでき、たとえばダブルトーンのモアレを予測することが可能になります。Trendsetter Spectrum プルーファでは、プロセス カラー ジョブと同数のドナーを使用したプルーフも可能です。

カラー コンバイナは、コピードット データおよび CT/ベクター データにも使用できるので、プロセス カラーを使用してスポット カラーを含むコピードット ファイルをプルーフした場合でも、プルーフが印刷物を正確に再現できます。

 

カラー コンバイナの機能

カラー コンバイナでは、ジョブのスポット カラーをシミュレートするのに CMYK の組み合わせが使用されます。各スポット カラー(Bright Red #10 など)は、そのカラーを再現するための特定の CMYK の組み合わせが必要です。たとえば、C = 2、M = 85、Y = 96、および K = 0 などです。カラーの関連付けは、カラー エディタを使用して指定できます。

カラー コンバイナを有効にすると、スポット カラー名と関連した CMYK の組み合わせが使用されます。カラー コンバイナがカラー データベースにあるスポット カラーの CMYK 設定を見つけることができない場合、簡単に識別できる明るい緑色でスポット カラーが出力されます。明るい緑色で表示することにより、スポット カラーの CMYK 組み合わせがカラー データベースにないことを警告します。また、警告を示す黄色の三角形が[カラー エディタ]ダイアログ ボックスのスポット カラーの横に表示されます。

 

カラー コンバイナの有効化

次のいずれかのプロセス テンプレートでカラー コンバイナを有効にできます。

  • 単ページ出力
  • 面付け出力
  • 最終出力

これらのプロセス テンプレートでカラー コンバイナを有効にするには、レンダリングセクションで分版するチェックボックスをオンにし、スポットの変換にカラー コンバイナを常に使用チェックボックスをオンにします。

正しいカラーの組み合わせを探す

特定のスポット カラーをシミュレートするために必要な CMYK の組み合わせは、CMYK プルーフィング デバイスによってやや異なります。これは、CMYK に使用される個々のカラー指定が各プルーファによって異なるためです。プルーファのガモット内のスポット カラーに一致する組み合わせをすばやく見つけるには、そのプルーファ用の ICC プロファイルを使用します。そのためには、一致させるスポット カラーの L*a*b* 絶対カラー値を測定します。次に、Profile Wizard、X-Rite ColorShop、Praxisoft VectorPro などのスタンドアロン ソフトウェアを使用して、L*a*b* カラー スペースにもっとも近い CMYK の組み合わせを見つけます。

 

カラー コンバイナの制限

カラー コンバイナには次の制限があります。

  • 正確にシミュレートできるのは、プルーファのカラー ガモット内のスポット カラーのみです。たとえば、スポット カラーの赤を少し明るくする、ということはできません。
  • プルーファのカラー ガモット外の色には、最も近似した色のみ作成できます。
  • 最高の品質で再現するには、Trendsetter Spectrum プルーファで最大 175 lpi までの AM スポット カラー スクリーンに対してカラー コンバイナを使用します。
  • 同じ領域に多数のオーバープリントが存在する場合、ドナーのインキを使い切る可能性があります。たとえば、CMYK 10-60-80-10 のスポット カラーが CMYK 10-80-10-5 スポット カラーをオーバープリントする場合、マゼンタの最大値が 140 ではなく 100 となる領域ができます。これは 1 セットのメディアを使用する場合に限定された方法です。
  • 最もよい結果を得るには、Staccato 対応のハーフトーン プルーフィング メディアを使用します。

 

カラー コンバイナを使用してはいけない場合

カラー コンバイナを使用してはいけない場合が一部あります。そのような場合は、スポット カラーの変換にカラー コンバイナを常に使用チェックボックスをオフにします。

たとえば、以下の項目がすべて当てはまる場合は、カラー コンバイナを使用しないでください。

  • 1-bit のスクリーン済みで出力し、カラー コンバイナがこの状況で使用している Staccato ドットをイメージングできないデバイスに送信している。
  • 入力ファイルがコンポジットである。
  • カラー データベースですべてのスポット カラーが不透明に設定されている。または、スポット カラーがカラー データベースに存在せず、デフォルトの値が不透明である。

この場合、Adobe のレンダラが、リファインされた PDF ファイルからカラー レシピを抽出します。

注: 入力ファイルが分版されている場合、またはスポット カラーが不透明に設定されていない場合は、スポット カラーの変換にカラー コンバイナを常に使用チェックボックスがオフになっていてもカラー コンバイナが使用されます。

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