一部のプレス インターフェイスでは、CIP3 仕様に含まれていない、PrintLink PPF ファイルの追加の詳細情報が必要です。そのため、CIP3 タグを変数でカスタマイズし、PrintLink 設定ファイルのデフォルトのプレス インターフェイス設定を変更することができます。
カスタマイズ可能なタグ
PrintLink 設定ファイルでは、以下のタグを Prinergy カスタム ファイル命名変数でカスタマイズできます。
/CIP3AdmJobName
/CIP3AdmJobCode
/CIP3AdmSheetName
(以下で説明)
/PageSection
(以下で説明)
たとえば、Prinergy ジョブ名がDocket12345で、PrintLink の設定ファイルでAdmJobName=%job%と指定されている場合は、PPF ファイルの CIP3 タグは、/CIP3AdmJobname (Docket12345)となります。
PrintLink に特有の変数
CIP タグは、任意の有効なカスタム ファイル命名変数でカスタマイズできますが、以下にあげるのは PrintLink に特有のものです。
変数 | 説明 |
---|---|
| Prinergy ジョブ属性に定義されているジョブ コード値をとります。この変数は |
| 変数は表面ではF、裏面ではBを出力します。この変数は |
| この変数は、表にO、裏にUを印刷します。この変数は、日本語の出力を行う際に |
| この変数は、任意の与えられた面に一番小さいページ フォリオを出力します。これは |
| この変数は、Prinergy 折丁番号を文字に置き換えます。たとえば、折丁1は Aで置き換えられ、 折丁2は Bで置き換えられます (以下同様)。 |
デフォルトのプレス インターフェイス設定の変更
PrintLink 設定ファイルを編集して、以下のプレス インターフェイスのデフォルトを上書きできます。タグをアクティブにするには、シャープ記号(#)を削除し、デフォルト値を変更します。たとえば、=falseを =trueに変更します。
#AdmInkColors=true
(L*a*b* でスポット カラーを追加)。これは、Prinergy に移行し、Heidelberg Reader Stations を使用しようとしている Brisque ユーザーにとって有用です。
#AlwaysFront=true
(裏を表に出力)
#SwapFrontswithBacks=true
(裏のデータを表のデータより先に出力)
#ReplaceUnderscoresFromJobName=false
#RotateWithPreviewMatrix=false
#OutputJDF=false
#OutputLowPageNumber=false
#UseImpoNameForAdmJobName=true
#UseSigNumInSheetNum=false
#UseImpoNameInFilename=true
#MirrorWithPreviewMatrix=false
#AdmJobName=%job%
#AdmSheetName=%signature%/%sheet%%side%
#PageSection=%signatureletter%
#OutputLowPageNumber=false
(新聞用の特別なタグを PPF ファイルに出力)
#AdmInkColors=false
(AdmInkColors タグを PPF ファイルに出力)
#OutputKBATags=false
(特別な KBA タグを PPF ファイルに出力)
#KBAPlateType=Broadsheet
#KBAPageType=Broadsheet
/CIP3AdmSheetName タグ
一部のインキ キー リーダー ステーションでは、/CIP3AdmSheetName
タグを使用して原反とシートの番号を <原反>.<シート> 形式で定義する必要があります。PrintLink と Prinergy で複数の原反の面付けを使用するには、まず Preps で各原反をそれ自体の折丁として作成する必要があります。
次に、PrintLink 設定ファイルを以下のように編集します。
/CIP3AdmSheetName=%signature%.%sheet%
PPF ファイルでは以下の値が出力されます。
原反/折丁 1:
/CIP3AdmSheetName (1.1)
ここでは以下のようになります。
1.1 = web 1, sheet 1
原反/折丁 2:
/CIP3AdmSheetName (2.1)
ここでは以下のようになります。
2.1 = web 2, sheet 1
複数の原反を使用した面付けの設定方法の詳細については、技術報告『Configurable PrintLink(設定可能な PrintLink)』(英語)を参照してください。
/PageSection タグ
/PageSectionタグは、PrintLink 設定ファイルでこのタグをアクティブにし、プロセス テンプレートのPrintLinkセクションにあるプレス インターフェイスリストで標準プレス インターフェイスを選択した場合に使用されます。
Prinergy ではセクションは使用されないため、代わりに折丁に置き換えます。Preps で各セクションを折丁として作成します。次に変数%SignatureLetter%
を使用して、折丁番号を文字に変換します。たとえば、折丁 1 を ページセクション A に、折丁 2 をページセクション B になどに変換します。
例を次に示します。
PrintLink 設定ファイルを以下のように編集します。
/PageSection=%SignatureLetter%
PPF ファイルでは以下のように出力が行われます。
/PageSection (A)
ここでは以下のようになります。
A = signature 1
代わりに、シートや面をセクションとして設定し、%sheet%
変数、または%surface%
変数を使用することもできます。