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PDF プリフライトには、リファイン プロセス テンプレートのカラー変換セクションにはないカラーに関する設定条件の検出および修正のパラメータが含まれます。
プリフライト レポートには、リファイン プロセス テンプレートの[カラー変換]セクションでの設定と、プリフライト エディタで選択したプリフライト オプションに基づいたカラー情報が含まれます。

プロセス カラーと RGB

印刷に適さないカラー スペースが使用されている

PDF ファイルに、以下のカラー モデルを 1 つ以上使用するテキスト、ラインアート、およびピクセル画像に特定のカラーが含まれているかどうかを判断します。

    • RGB
    • キャリブレーションされたグレー
    • キャリブレーションされた RGB
    • LAB
    • ICC ベース

パターンまたはインデックス カラーが使用されている

PDF ファイルにインデックス カラー スペースが含まれているかどうかを判断します。 別のカラー スペースにあるカラー データベースまたはカラー テーブルからカラーを選択するには、パターンまたはインデックス カラーが使用されているを選択します。 インデックス カラー スペースによって、サンプリングされた画像を表示するために必要なデータ量を大幅に減らすことができます。

シェーディングが使用されている

PDF ファイルで、パターン シェーディングが使用されているかどうかを判断します。

インキの総使用量が次の値より少ない

版を作成する PDF ファイルに十分なインキの総使用量があるかどうか判断します。 デフォルトは 4% です。 0 より小さい値または 3200 より大きい値は入力できません。
バウンディング ボックス内のインキの総使用量に関する検出を制限するには、[次の領域内にある場合のみ]チェック ボックスをオンにして、[メディア ボックス]、[クロップ ボックス]、[トリミング ボックス]、[アート ボックス]、または[裁ち幅ボックス]を選択します。
レジストレーション カラーを無視]を選択して、データの指定領域内で使用されているレジストレーション カラーを無視することもできます。
注意:レジストレーション カラーを無視]の設定はインキの総使用量に関わらず適用されます。 インキの総使用量が次の値より多いチェック ボックスをオンにした場合も、連動して選択が適用されます。
エラーが発生する前に、[画像に対するインキの総使用量を検出]チェック ボックスをオンにして、インキ総使用量制限より少なくする必要のある連続ピクセルの最小領域を設定します。 次に、サンプル領域サイズボックスと単位のリストを使用して、連続ピクセルの正方形領域を定義します。 環境設定で選択した単位に応じて 0~3.5 インチまたは 9 cm の値を入力できます。

インキの総使用量が次の値より多い

PDF ファイルに含まれるインキの組み合わせが多いために目的の色を生成できないかどうかを判断します。 0 より小さい値または 3200 より大きい値は入力できません。
バウンディング ボックス内のインキの総使用量に関する検出を制限するには、[次の領域内にある場合のみ]チェック ボックスをオンにして、[メディア ボックス]、[クロップ ボックス]、[トリミング ボックス]、[アート ボックス]、または[裁ち幅ボックス]を選択します。
レジストレーション カラーを無視]を選択して、データの指定領域内で使用されているレジストレーション カラーを無視することもできます。
注意:レジストレーション カラーを無視]の設定はインキの総使用量に関わらず適用されます。 インキの総使用量が次の値より少ないチェック ボックスをオンにした場合も、連動して選択が適用されます。
エラーが発生する前に、[画像に対するインキの総使用量を検出]チェック ボックスをオンにして、インキ総使用量制限より大きくする必要のある連続ピクセルの最小領域を設定します。 次に、サンプル領域サイズボックスと単位のリストを使用して、連続ピクセルの正方形領域の横の長さを定義します。 環境設定で選択した単位に応じて 0~3.5 インチまたは 9 cm の値を入力できます。 ピクセルのインキ総使用量の平均が制限を超えている場合、エラーが発生します。

RGB ブラックまたは CMYK ブラックが使用されている

PDF ファイルに RGB または CMYK の掛け合わせのブラックを含んでいるかどうかを判断します。
ブラックをグレースケールに変換するには、[修正]チェック ボックスをオンにします。

RGB グレーまたは CMYK グレーが使用されている

PDF ファイルに RGB または CMYK のグレーが含まれているかどうかを判断します。
グレーをグレースケールに変換するには、[修正]チェック ボックスをオンにします。

純粋でない CMYK ブラックが使用されている(シアン、マゼンタ、イエローの合計濃度が 70% を超える)

PDF ファイルに純粋でない CMYK ブラックが含まれているかどうかを判断します。 生成されたブラックで、シアン、マゼンタ、およびイエローのインキの合計が 70% を超える場合は、純粋でない CMYK ブラックとみなされます。
純粋でないブラックを純粋な CMYK ブラックに変換するには、[修正]チェック ボックスをオンにします。

純粋でない CMYK グレーが使用されている(シアン、マゼンタ、イエローの濃度が同量で 0% でない)

PDF ファイルに純粋でないグレーが含まれているかどうかを判断します。 シアン、マゼンタ、およびイエローを同量使用して生成されたグレーは、純粋でないとみなされます。
純粋でないグレーをブラック インキのみの諧調に変換するには、[修正]チェック ボックスをオンにします。

スポット カラー

スポット カラーが使用されている

PDF ファイルにスポット カラーが使用されているかどうかを判断します。
バウンディング ボックス内のスポット カラーに関する検出を制限するには、[次の領域内にある場合のみ]チェック ボックスをオンにして、[メディア ボックス]、[クロップ ボックス]、[トリミング ボックス]、[アート ボックス]、または[裁ち幅ボックス]を選択します。

スポット カラー定義が明確でない

PDF ファイルで、2 つのスポット カラーが同じ名前であるが、代用カラー スペース(ACS)値やレシピ(たとえば、CMYK 同等値)が異なる場合を判断します。
あいまいなスポット カラーを修復するには、[修正]チェック ボックスをオンにします。 PDF プリフライトでは、L*a*b* ACS、CMYK ACS、グレー ACS、RGB ACS の順でスポット カラーを使用します。 スポット カラーが同じ代用カラー スペースを使用している場合、PDF プリフライトではスポット カラーの最初の定義を使用し、その定義を他の同じ名前のすべてのスポット カラーに適用します。

スポット カラー名の末尾に次の符号が付いていない

PDF ファイルの PANTONE スポット カラーに特定の符号が付いているかどうかを判断します。 リストで、[C]、[CV]、[CVC]、[CVS]、[CVU]、[CVP]、または[U]を選択できます。
たとえば、[スポット カラー名の末尾に次の符号が付いていない]で[CV]を選択すると、PDF ファイルの末尾が「CV」ではないスポット カラーがチェックされます。 名前の末尾をCVに変更するには、修正チェック ボックスをオンにします。
このオプションを使用すると、最初に名前の末尾が異なっていたとしても、同じ色版に同一の PANTONE スポット カラーとして表示されます。

スポット カラーに CMYK またはグレー以外の代用カラー スペースがある

PDF ファイルで、CMYK またはグレー以外の ACS 定義を持つスポット カラーを特定します。

色版数

PDF ファイルの色版数を判断し、その数を指定した数と比較します。 色版数を指定するには、[条件:次と一致]リストで設定を選択して、ボックスに値を入力します。
CMYK カラーをカウントしない場合は、[CMYK をカウントしない]チェック ボックスをオンにします。
「All」のカラーをカウントしない場合は、["All" をカウントしない]チェック ボックスをオンにします。
指定した色版をカウントしない場合は、[次をカウントしない]チェック ボックスをオンにし、隣接するボックスに色版名を入力します。
バウンディング ボックス内のスポット カラーに関する検出を制限するには、[次の領域内にある場合のみ]チェック ボックスをオンにして、[メディア ボックス]、[クロップ ボックス]、[トリミング ボックス]、[アート ボックス]、または[裁ち幅ボックス]を選択します。

レンダリング パラメータ

カスタムのトランスファ カーブが画像に使用されている

PDF ファイルにカスタムのトランスファ カーブが含まれているかどうかを判断します。 カスタムのトランスファ カーブは、ファイルのカラー コンポーネントの値を調整し、出力デバイスおよび視覚に合わせて補正します。 トランスファ カーブには、テキスト、ラインアート、画像などのエレメントがあります。
カスタムのトランスファ カーブを追加または削除するには、[修正]チェック ボックスをオンにして、[トランスファ カーブを適用]または[トランスファ カーブを削除]を選択します。 トランスファ カーブを適用する場合、カーブで CMYK またはスポット カラーを使用し、PDF プリフライト プロファイルでカラー マネジメントを使用する必要があります。

カスタムのハーフトーン カーブが使用されている

PDF ファイルにカスタムのハーフトーン カーブが含まれているかどうかを判断します。 カスタムのハーフトーン カーブによって、スクリーン角度、線数、スクリーン形状、および専用のスクリーン名などのオプションが定義されます。 スクリーン情報は、データをビットマップに変換する RIP に適用できます。
カスタムのハーフトーン カーブを削除するには、[修正]チェック ボックスをオンにします。

UCR(下色除去機能)が使用されている

PDF ファイルに下色除去機能が含まれているかどうかを判断します。 下色除去機能により、シアン、マゼンタ、およびイエローの量を減らし、ブラック生成によって追加されたブラックの量を補正します。
下色除去機能を削除するには、[修正]チェック ボックスをオンにします。

テキストおよびラインアートのレンダリング インテントが次のいずれかでない

テキストおよびライン アートのレンダリング インテントが画面上の設定に含まれていないかどうかを判断します。 [条件]リストから、以下のいずれかの条件を選択します。

絶対的

光源を基準にしたカラーです。 出力メディアのホワイト ポイントの修正は行われません。 たとえば、出力メディアのホワイト ポイントは、用紙そのものの色味である可能性があります。

相対的

光源と出力メディアのホワイト ポイントの組み合せを使用したカラーです。

知覚的

知覚的に適度なカラーです。

彩度

彩度を維持または強調するカラーです。

レンダリング インテントは、デバイスに依存しない(デバイス独立型)カラー スペースからターゲット カラー スペースへの変換に影響を与えます。
レンダリング インテントの設定を変更するには、[修正]チェック ボックスをオンにします。 たとえば、絶対的を選択し、PDF プリフライトで、PDF ファイルのテキストやラインアートの色域が[絶対的]に設定されていないことが検出された場合、修正チェック ボックスをオンにすると、PDF プリフライトによってテキストおよびラインアートが変更されます。

画像のレンダリング インテントが次のいずれかでない

PDF ファイルの画像のレンダリング インテントが画面上のオプションに含まれていないかどうかを判断します。 [条件]リストから、以下のいずれかのオプションを選択します。

    • 絶対的
    • 相対的
    • 知覚的
    • 彩度

レンダリング インテントの設定を変更するには、[修正]チェック ボックスをオンにします。 たとえば、[条件]リストで[絶対的]を選択していて、PDF プリフライトによって、PDF ファイル内の画像が絶対的な色域に設定されていないことが検出された場合、[修正]チェック ボックスをオンにすると、PDF プリフライトによって画像が絶対的な色域に変更されます。

レンダリング インテントが使用されている

プリフライトは、コンテンツ ストリームの中でレンダリング インテント演算子を使用しているかどうかを検出し、その使用をレポートします。

墨生成カーブが使用されている

PDF ファイルで、墨生成機能を使用しているかどうかを判断します。墨生成機能では、RGB カラーを CMYK に変換する際に使用するブラックのレベルを計算します。
墨生成カーブを使用しない場合は、[修正]チェック ボックスをオンにします。

ハーフトーン フェーズが使用されている

PDF プリフライトは、PDF ファイルがハーフトーン フェーズを含んでいるかどうかを検出します。
すべてのハーフトーン フェーズを削除するには、[修正]チェック ボックスをオンにします。

ICC プロファイル

テキストおよびラインアート <Yes/No> -> ICC プロファイルがタグ付けされている

PDF ファイルのテキスト、ラインアート、および画像が ICC プロファイルによってタグ付けされているかどうかを判断します。
PDF ファイルに、ICC プロファイルによってタグ付けされたテキストやラインアートが含まれているかを判断するには、[検出項目]設定領域の[テキストとラインアート]の項目を選択します。 [テキストとラインアート]を選択し、隣接するリストから[YES]または[NO]を選択します。
PDF ファイルに、ICC プロファイルによってタグ付けされた画像が含まれているかどうかを判断するには、[検出項目]設定領域の上にある[画像]をクリックします。 [画像]を選択し、リストから[YES]または[NO]を選択します。
ICC プロファイルを変更するには、[修正]チェック ボックスをオンにし、以下のいずれかの設定を選択します。

    • ICC プロファイルを削除]:PDF ファイルから埋め込み ICC プロファイルを削除します。
    • ソース ICC プロファイルのタグを使用:ソース ICC プロファイルを PDF ファイルに追加します。 ソース ICC プロファイル設定領域で、次のプロファイルから 1 つまたは複数を選択します。
      • CMYK
      • RGB
      • グレー

隣接するリストからプロファイルを選択します。

マルチ チャンネル

NChannel カラー スペースを使用

PDF プリフライトは、PDF ファイルが NChannel カラー スペースを使用しているかどうかを検出します。

Separation None カラー スペースが使用されている

PDF プリフライトは、PDF ファイルが Separation None カラー スペースを使用しているかどうかを検出します。

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